今日の新聞各紙社説は…

 話のメインは新国共合作といったころか(今の若い人たち国共合作とか知っているのだろうか)。国民党によってあれほど悲惨な目にあわされた台湾の人たちのことを思うと今回の事態は醜悪なようにも思えるが、反面、現実もまた現実として見ているだろう。実際のところ台湾の世論も割れているわけだし、利にさとい人間は中国で食っていくしかない。難しい問題ではあるだろう。なんとなくだが、私が台湾本省人をみた感じではこんなことでは抜本的なところで動じないというかそういう気迫を感じる。
 日印関連の話はなんともへなへなになる。
 国士たるもの蓮光寺に墓参りせい、と言いたい。
 ⇒杉並区の蓮光寺に眠り続けるボースの遺骨(Bothers Report)

 これも嫁⇒スバス・チャンドラ・ボースと遺骨返還(Bothers Report)

 いろいろあるだろうが、日本人が礼を尽くして、この骨を祖国に帰し、墓を建てろと思う。大げさにやることはない。そしていろいろ異論もあるだろう。だが、ボースの骨を故郷に戻して、墓を建て、追悼してやるのが日本の心というものではないか。

●日経社説 陳水扁政権揺さぶる国共会談

 このところの日経はあまり中国様が出てこない。なんかあったのか。この社説はまずまずの出来。

●日経社説 インドとの連携強化に踏み出す時だ

 なんかこう観念論的なのはへなへなになるな。

●産経社説 国共トップ会談 中国の意図見極めが大事

 これはよく抑制されてよく書けている。

 今回の中国の台湾野党への働きかけが、国際社会からの批判をかわし、同時に日米同盟や台湾世論の分断を図る狙いに基づくものだとすれば、むしろ逆効果で、中国の政治的意図への警戒は強まるばかりである。

 そういえば、日本ではあまり報道されなかったが、先日の反日デモ胡錦濤が開口一番、日本に台湾問題を持ち出したときには、あれ?そこに本音があったかと思った。
 問題は中国がちゃんとしたガバナンスがあればいいけど、無理でしょ。ってことは、日米そして台湾・シンガポールあたりが実質的なところでガチっと抑えないと。

●産経社説 徴税体制 申告者の急増に備えたい

 ま、正論といえばそうなのだが…と口ごもるのは、徴税体制の強化って実際には取れるところから取るというか、もっと実際的にはもっと弱い者をいじめてやるぜ、なんだよね。サラリーマンからすると自営などは税控除が大きいとか言われるが、自営にはサラリーマンのような保護はないのだし、そのバランス。また、低所得層の税は日本は先進国では例がないほど薄いが、これは、今の若い世代の保護ということもあると思う。ビンボでもアホでもなんとか子どもを育てて生きられる最低条件をきちんとしたほうがいい。と書きつつ、執筆子、世間の風にあたったこともないのだろうなと思う。

●毎日社説 尼崎脱線事故 安全投資がもっと必要だ

 人によってはそれほど悪くもない社説と読むのだろうか。俺はこういう投資と効果のバランスを考えないで正義面した正論をぶつヤツが大嫌いだ。こんな正論は批判も議論もできやしない。
 以下はちょっとあきれる。

 JR西日本は、ダイヤの見直しを検討する方針を示した。無理のないダイヤに組み替え、現場の負担を減らすことが肝要だ。

 ⇒たなか@さくらインターネット: ダイヤは過密ではない

●毎日社説 北朝鮮処分 「審判が悪い」は通用しない

 これって社説の話題なのか。

●読売社説 [日銀物価展望]「遅れるデフレからの完全脱却」

 いまさら驚くことでもないが。それより増税をどうせい、と駄洒落。

●読売社説 [首相印パ訪問]「戦略的な南アジア外交が重要だ」

 間違っているとも思わないけど浮ついたこと言ってんなと思う。具体的な事例がない。

●朝日社説 まちづくり 郊外から街中へ

 こういう話ってリザルトはどうよ?といつも思うのだが、よくわからん。

●朝日社説 中国と台湾 つぎは政府間の対話だ

 そういう意見もあろう。私は惨いこというやつらだなと思う。