真相は何処に

 宇先生⇒実は悪くなかった「悪の枢軸」

フセインは毒ガスをまいてない
 アメリカが、フセイン元大統領を悪者と呼んだ根拠のもう一つに、フセイン政権が1988年にイラク北部のハラブジャで5千人のクルド人を生物化学兵器で殺したとされる事件がある。これについても最近、フセイン弁護団が、ハラブジャの事件はフセイン政権の仕業ではないことを証人を立てて立証したいと言っており、裁判に負けそうなイラクの検察側は、ハラブジャの事件のことをフセインを起訴した罪状から外すことを検討しているという。(関連記事)
 (毒ガスを使ったのがイラク軍でないならイラン軍だった可能性が強い。それは以前から指摘されていた。クルド人擁護の市民運動家などは、ハラブジャの件でフセイン政権をさんざん非難していたが、彼らは米英の諜報機関にだまされて踊っていたことになる。前回の記事に書いた北朝鮮脱北者問題もそうだが、国際的な人権問題をめぐる市民の「善意」は、アメリカの軍産複合体のカモにされやすい)(関連記事)
 フセイン政権は独裁だったが、アメリカが先制攻撃して倒さねばならないほどの「悪」ではなかった。(フセインのもう一つの罪状である1990年のクウェート侵攻も、アメリカが黙認するサインを出したから挙行したのであり、アメリカがフセインを引っ掛けなければ起こらなかった)

 今ここ⇒CNN.co.jp : クルド人虐殺めぐるフセイン裁判始まる 罪状認否を拒否 ? - ワールド

アンファル作戦では、イランとの国境付近に住むクルド人5万−20万人が殺害されたと言われる。高等法廷の起訴時のメモには「毒ガスを使用して民間人を攻撃し、殺害または追放しようとした残虐行為」と記されている。元大統領のほか、化学兵器攻撃を命じたとされる「ケミカル・アリ」ことアリ・ハッサン・アルマジド元国防相ら6人が戦争犯罪と人道犯罪で起訴された。元大統領と元国防相の2人は、集団虐殺の罪にも問われている。

 こんな話もあり⇒ハラブジャの大量虐殺: その真相
 こんな話もまたあり⇒サダムは化学兵器を確かに作ったし使った、しかしそれはなぜ追及されないのか
 アメリカ様⇒イラク:口を封じられた国民
追記
 朝日⇒asahi.com:アンファル作戦の虐殺が法廷に フセイン裁判に疑問視も - 国際