毎日社説 社説:原油価格高騰 嘆くばかりではもったいない

 一方、消費量は、中国やインドなど高成長国で高い伸びとなっており、自動車や大型家電の普及、工業化の進展により、今後も増加が続きそうだ。必要量を十分にまかなえるのかという不安が投機資金に「買い」の材料を与えている。

 たぶん、短期的には中国経済がぽしゃる予兆のように下がると思うが。

 ではどうしたらよいか。油田の開発などに投資して生産能力を引き上げることは一つの選択肢だ。ただ、資源に限りがあることや地球温暖化を考えれば、最も望ましいとは言いにくい。
 となると、優先すべきは、消費の抑制だ。高い原油価格は、実は省エネや自然エネルギー普及の追い風となる。これまで割高だった省エネ製品が見直され、エネルギー効率を上げる新技術開発への投資機運も高まりが期待される。トヨタ自動車ハイブリッド車プリウス」の世界販売台数が量産開始から10年超で累計100万台を超えた。環境への関心もあるが、ガソリン高のお陰でもある。

 それを日本に言うかなあ。
 京都議定書の手前もあるか。