日経新聞社説 政治家の特別扱い疑った検察審査会  :日本経済新聞

1回目とは入れ替わった審査員たちによる今回の議決も、小沢氏の弁明とりわけ土地購入資金の出所に関する説明を「著しく不合理で到底信用できない」「極めて不合理・不自然」と断じた。2度の議決とも、検察は不合理、不自然なところを突き真相を糾明する捜査を尽くしていない、とみたようだ。

 この問題、司法的には政治資金規正法の枠組みで、実は、土地購入資金の出所については問われていない。検察はそれは疑っているが、この枠組みでは最初から無理なのがわかっているし、あまり政局につっこみたくないのが本音。
 むしろ、市民のほうが、これ、変でしょ、なんなのこのカネという疑問をもち、だから、政治資金規正法に触れる変な操作をしたんじゃないのと疑問を持った。素人といえば素人だが常識的と言えば常識的な疑問である。
 小沢さんの容疑は共謀だが、これはテクニカルには供述が覆されなくても難しいところ。ただ、これも常識的にみればこんなややこしい仕組みを石川秘書が単独でやるわけないでしょというのはある。
 審議会の手順は現行のルール上問題はない。であれば、それで進めて、やっぱり司法上は問えませんでしたねというのを公にして市民社会の智恵にするのがよいだろう。

産経新聞社説 【主張】首相ASEM出席 しっかり発信し国益守れ - MSN産経ニュース

首相は当初、国会を優先して出席を見送る方針だったが、中国の温家宝首相が欧州歴訪の一環として出席し、開会式で発言することが分かり、出席を決めた。

 ほいで、おや偶然にも会談、と。
 よくまあ、こういう稚拙な政治をするもんだなと思う。

読売新聞社説 検察審再議決 小沢氏「起訴」の結論は重い : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大阪地検特捜部検事による証拠改ざん事件が検察審の審査に与える影響も懸念されたが、「強制起訴」議決は改ざん疑惑が発覚する前の先月14日だった。無責任な検察審批判は慎むべきだろう。

 これ書いている読売さんもわかっているのだろうけど、この話はそもそも事前に知っていた朝日のスクープから始まっていた。うがった見方をすれば、それを避けるために朝日の発火を遅らせたのかもしれない。

朝日新聞社説 太平洋FTA―出遅れ日本の起死回生に : asahi.com(朝日新聞社):社説

 TPPに参加するには、コメをはじめとする農産物の市場開放にかじを切る政治決断が欠かせない。安い農産物の輸入で国内農業が深刻な打撃を受けないようにする措置も必要だ。
 農家への戸別所得補償制度を活用し、輸入農産物に負けない強い農家を育てねばならない。TPP参加を、日本の農業を産業として再興させるテコとしても生かしたい。

 書いている本人がむちゃくちゃなのわかっていないわけもないだろう。
 「輸入農産物に負けない強い農家」はコメ兼業農家ではないでしょ、そもそも。

朝日新聞社説 小沢氏起訴へ―自ら議員辞職の決断を : asahi.com(朝日新聞社):社説

 小沢一郎・元民主党代表は今こそ、自ら議員辞職を決断すべきである。

 朝日新聞らしいというか、日本らしいというか、切腹せよ、というやつだ。
 私は、なんであれ、民主党がきちんとこの件についてどう考えるかをアナウンスするのが一番大切だろうと思う。が、この事態は想定できないわけでもないのに、民主党議員は菅首相、仙谷官房長官からしてボケまくっていてお話にならない。
 市民の制度である審議会から議員が起訴されてなんの応答もない政党はあり得ないだろう。