finalventの日記

2012-12-31

今年を振り返って

 ブログのほうにもちょっくら書いたし、率直に言うと、振り返って何かを書く気がしないというのもあるかな。

 一つには、今年はいわゆるリベラルの廃頽感が強烈だった。その手の頽廃した意見を見たくもないという感じがすることが多かった。吉本隆明の死がじんわり来ている部分もある。本当に思想的に無の地平に消えていくなんて偉大すぎる。

 リベラル批判をすると、じゃあ、ネット右翼はどうなのとか言われそうだけど、ああいうのはどこの国もいるもなんで、国家があるかぎり、あんなもののまま。中国とか韓国とかもっとひどい。アメリカの銃大好きなんていうのもそれに似たようなもの。

 この手は、普通に政治をして抑制するしかないもので、その意味ではそれほど政治思想としては難しい問題でもない。それにくらべて、リベラルの頽廃は人々の希望を腐らせていくので、ぞっとして耐えられなくなる。が、それを許容するのもリベラルだと思うし、許容を世界観とのバランスで見ていこうという感じはしている。

 あと、これを言うとどうかなと思うのだけど、いわゆる知識人さんの経済学の無知さかげんがどうしようもなく露見した年だなと思った。自民党とか安倍首相というだけでバッシングして済む輩が多すぎて、不勉強極まりないものだ。まあ、それを言うなら、お前だってとか、いわゆる経済通とか経済学者でも、なんだあ?みたないな意見は見かける。私としては、普通に、フィナンシャルタイムズあたりの見識が国際的な経済観だと思うし、WPでもNYTでもそれほどずれない。つまり、普通にグローバルな知識としての経済学というのが、日本はここまで劣化したのだろう。

 とま、なんとなくだらっと書く。

 これを書くと反発されるよねという内容は、ブログを10年もやってきたので、わかる。し、おいおい、あまりに想定内のブコメ書くなよとほほというのもあるが、そういう人に、少し説明してあげたら話を聞くだろうかといえば、無理だろうなという疲労感もいろいろ貯まってきた。そのあたり、どうせわからない人にわかるように書くのは、たるくて死にそう、というのあるが。が、というのは、そいうのもいかんかなとも思っている。

 今年は夏の初めにcakesの企画を聞き、面白いと思い、けっこう注力した。文学書評のあるスタイル感もなんとなくあるし、そのあたり、小林秀雄や吉本隆明的なものを結果的に継承している感もあるが、できるだけ、裏にまわって書誌考証もした。これが、さらっと書いた書評の裏でけっこうな時間を取ることになったが、自分でも勉強になることも多かった。

 あと、もう一つ、なかなかきっつい個人的なプロジェクトに関わっていて、これが来年日の目を見るか、見てもとほほかというのはあるが、自分としてはこれもけっこう注力というか、きっつい作業だった。

 コンテンツとは何かというもの考えさせられた。cakesの書評とか、ネット的にはビューが取れるものでもないだろうし、cakesにとってもさほど魅力的なコンテンツではないかもしれない。自分がどこまでできるか判らないが、自分が若い日に小林秀雄や吉本隆明を読んで得たものがあればそれを、少しは返却する人生の時期に来ている感はある。

 来年は56歳になる。40代の速さを思うと、生きているなら、あっという間に60歳になるだろう。うあああという感じだし、それにはどうすることもできない。まじで老人となっていくなあ。

 昨年くらいまでは、脳というのはあまり衰えないものだなという感じがしていたが、今年は暑さもあったし、疲労を結果的にためているか、あるいは、それなりにけっこう無理な精神力を使っているのか、ぐったりすると、なかなか思考がうまく行かないと思うことがあった。体調の問題も大きいのかとは思う。

 このところ、安倍政権以降か、新聞社説はさすがに読むのもぐったり感があって、このところコメントも書いていない。

 来年は、自分にとっては、だらだらと坂を転げるような年になりかねないし、死ぬかと思ったが、またやっていくのだろうなとも思う。自分の人生から発したものが少しずつ自分を越えて成長していくのを、見ることができるかもしれない。

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