筒井康隆氏についての…

筒井康隆さんについての情報を中心としたブログです

筒井康隆の現代語裏辞典」

  • <遊歩人>2002.5〜2007.9(連載中断)

筒井さんの公式サイトに掲載されていますとおり、文源庫発行<遊歩人>連載中の「筒井康隆の現代語裏辞典」が2007年9月号を以て、連載中断となったとのことです。ASAHIネットの221情報局ならびに筒井さんの公式サイトに掲げられた「連載中断の理由」を筒井さんの許諾を得て掲載させていただきます。

【お知らせ】「裏辞典」連載打ち切り。  文源庫より発行のオンデマンド雑誌「遊歩人」に連載中の「現代語裏辞典」が、今月号(九月号)を最後に、連載打ち切りとなりました。資金を提供してくれていたコニカミノルタ社の担当者が異動になった影響で、資金提供が半額となり、これに伴って今後は原稿料を必要としないエッセイや記事のみの、スケールを縮小した雑誌となってしまいます。  現在三分の二まで書き進めてきた「現代語裏辞典」が中断されるのは実に残念ですが、しかたありません。「捨てる神あれば拾う神あり」、どこかが面倒見てくれるとありがたいのですが、この手の連載を中途から載っけてくれる雑誌もないでしょうから、話の持って行き場と持って行きように苦慮しております。虫のいいことを望むなら、「遊歩人」の発行部数が少なく、オンデマンドの利用者も予想外に少なかったのをさいわい、再録という形で最初から載っけてくれる雑誌があれば「御の字」です。ただし最初の方はずいぶんいい加減なお茶の濁し方をした不本意な項目もありますので、新たに書き直す必要はあると思いますが。

「現代語裏辞典」はオンデマンド雑誌<遊歩人>創刊号(2002.5)より連載が開始されて5年以上、回数は六五回を数えた長期連載で、現在は「に」の後半。筒井さんのお言葉にもあるように「三分の二」を過ぎたところでの連載中断は大変に悲しく残念なことです。<遊歩人>は大きな書店の店頭で無料配布されていたり、定期購読などで入手できたものの、通常の書店流通にのっていた雑誌ではなく、一般の方が眼にすることが多くなかった媒体かと思います。「現代語裏辞典」自体も文源庫より、その冒頭部がオンデマンド出版として2冊、軽装版として出ていますが、これも一部の書店店頭や国際ブックフェア、あるいは文源庫サイトでの販売という限られた経路のみでの流通でした。
この「現代語裏辞典」、筒井さんがおっしゃるように何処かの媒体で再開されることを望んで止みません(早い者勝ちのような気もするのですが…)。