思い出の作品達 七十回 「イース3 Wanderers from Ys」

イース3 ワンダラーズ フロム イース

イース3 ワンダラーズ フロム イース

 
 
 イースシリーズの中では鬼っ子的な作品。
 1〜6(ついでに言えば最近のリメイク版3も)見下ろし型視点のARPGとして名を馳せていた本シリーズ中、本作のみが横スクロールのARPGとして製作されている。任天堂で言えば「リンクの冒険」みたいだと言えば何となく判りやすいだろうか、日本ファルコムの他タイトルから類似作品を挙げるならば「ソーサリアン」を髣髴とさせる作品。
 横スクロール化して、剣を振るう/ジャンプする等の操作要素を付け加えた事により、前二作に比べてかなりアクション寄りとなった本作。元々はTVゲームの主力タイトルがACTやSTG(からRPGへと移り変わる)の時代だった頃の作品だから、その選択は決して誤りでは無かっただろうし、賛否両論なれども評判になった作品ではあった。そう言えば、SFC版の方がFC版よりも先に発売されているという何だか珍しい作品だったりする。
 俺としては結構高水準で作り込まれた良作ARPGだと思うのだが、前二作のイメージが強過ぎたのか違和感はどうしても消せない。日本ファルコムとしてもそう理解したのか、次作の4からは再び以前のスタイルに戻っているしな。