ごきんじょをみかたにつけておくこともたいせつです。

◆さて、三歳児というのは不思議なものではないだろうか?

◆今日は、DVDマニアの彼がこのところこよなくハマっているヒーロー戦隊、天装戦隊ゴセイジャーにでてくる「テンソウダー」なるものを作って欲しいという。テンソウダー?それでなくても普段のポイントの低い僕は、三連休の最終日くらい、逆転ホームランをかっとばすチャンスをそうみすみすと逃すわけにもいかない。(来週はずっと出張でいないのだ。存在自体忘れられる恐れだってあるのだ。)

◆「ようしモモちゃん、パパがメチャメチャかっくいいテンソウダーを作ってあげるぜ」

◆初めからネットで検索をすれば良かったのだ。妻のあやしい記憶スケッチを頼りに工作を始めた僕は、そのあまりの複雑さに途方に暮れることになった。妻の解説によると、ツタンカーメン風の顔型のテンソウダーは、ゴセイジャーアゴを垂直に引っ張ると、まさに顎か外れるほど口が(真下に)開いて、その口の中にカードをセットできる機能があるという。ツタンカーメン?顎が外れる?カードをセット?

◆先ずは外れる顎の機能からだが、親父が死んだ時に何となく購入してみた線香の箱の、蓋の短辺の一つを切り落とし、蓋と容器を輪ゴムで止めて、スライドできるようにした。中々良い。顎は、スムーズに外れる。基本的方針は、この顎の外れる線香の箱に、張りぼてツタンカーメンをセットすることだ。

◆言うは易し。

◆結局三歳児が就寝する時間になってもテンソウダーは完成せず。「明日はできる?」というのが彼の最後の言葉だ。こうなったら彼が目を覚ます時にはピカピカのテンソウダーが枕元に置いてある、というのが僕のブランBだ。

◆その出来栄えにいささか自信を取り戻した僕は、目覚めた時の彼の反応などを想像し、そっと三歳児の枕元にテンソウダーを置いて、ようやく自室へと戻る。ビールだ。ビールで祝杯だ。で、ビールを開けて、メールをチェックする合間に、検索してみたテンソウダー。

◆で、パパのデンソウダー。どうだろう。。。僕は果たしてホームランをかっ飛ばすことはできたのだろうか?(正直五分五分だと思う)。[]