農暦六月十三日。午後から深圳へ。昨晩のうつとりするやうな香港の夜景に比べ深圳は光化学スモッグのやう。時間が空いた隙に華僑城に向かひOCT Loftで深圳ビエンナーレ閉館時間間際に参観。これぢたいは大したことなし。ただOCT Loft(こちら)の拡充には目を見張るものあり。香港のどの星巴珈琲より客が洗練された星巴、画廊、素敵な書店、酒巴、グッズ屋など文化発信基地化が目覚ましい。北京の798芸術区だとか上海や各地にかういふ(政治マター除けば、の)解放区あり、その一つだが大したもの。それがじつは今では東莞にも、東莞なんて深圳のバックヤードの殺伐とした工業地帯な(勝手な)印象濃厚だが、東莞にも下坝坊なんて文化地区が形成されてゐたりするから(こちら)。世の中は侮れない。但し(しつこいけど)政治色なし、が原則。このOCT Loftにも共産党の地区委員会がちゃんとあるので嗤つてしまつた。全く形式的で無意味。三更に羅湖から香港に戻る。
▼中国のイミグレには係官の好感度評価するヘンなボタンがある。旅客のなかには当初、最初にこれで「最善」ボタン押して係官の迅速な対応狙ふ者も少なからず、今では旅券審査終はつてからぢゃないと評価できぬやうになつてゐる。この評価高かつた係官をば優秀係官として表彰するのは当局の勝手だが、その顔写真入りのポスターは「文明使者」(嗤)。たかだかイミグレで良き対応することが「文明」とは恐れ入る。中共では何かと「文明拠点」だの「文明大使」だの文明が好きだが文明とは、それこそ中国の四大発明ぢゃないが人類にとつの英知、進歩の礎であつて、たかだかサービス向上で文明といはれてしまふと石原慎太郎的にそれほど非文明なのか実体は、と思つてしまふから。
@fookpaktsuenhkg: 張藝謀拍天價宣傳片700萬元被私? (蘋果) URL 中国鉄道部のPR映像「中国鉄路」制作で鉄道部宣伝部トップ公金横領とか。それもまづいが張藝謀に報酬250万元、ってあんな映像作品でこのギャラが高過ぎます。