ベートーヴェンは偉大


年の瀬ということで・・・。第九を聴きに行って参りました。


ベートーヴェンの第九といえば、CDも持っているし毎年気が向けばコンサートホールに足を運ぶ。聞き飽きるぐらい聞いている曲なのに、今日のコンサートはなんだか新鮮だったなー。

指揮者の好みで演奏が変わるのは当然だけど、今日のは私の今まで聞いた中で一番の第九と言ってもいい。


メリハリがあって、個々が際立ち、かつしまりがある。
そして強く激しく弾いているわけではないのに、厳かで重みと力強さを感じさせる。間の撮り方が不思議なんだけど、それが意外と心地よく、その静かな空間に吸い込まれる気さえした。
今まで第3楽章は第4楽章へのつなぎの役割と感じていたけど、今日の演奏は全く違う。柔らかい曲調を聞きながら、今自分がここでこうしている事に、不思議と感謝の気持ちが湧き上がる。
そして目の前にある美しいパイプオルガンの曲線を見ながら、涙。(出ちゃったんだから仕方ない・・・)



トラディショナルを守っていく事も大切だけど、いろんな解釈をして、新しい第九を見いだしていく。素晴らしいことだ。

演奏しつくされた偉大なべートーヴェンの名曲に、今宵、挑んだ大友直人エストロ。
感動をありがとう☆