第31回大分国際車いすマラソン大会

車いす楽団ROWのシニアメンバー、ハロルドさんが出場する
第31回大分国際車いすラソン大会を応援するために
ふれんどしっぷ有志応援団は大分市まで行ってきました!

さあいざ、大分へ!

10月29日、降り立った大分空港は雨雲に覆われ、バスが走り出すとすぐに雨。
明日の大会は雨でも行われます。なんとか止んでくれればいいのですが・・・。

この日、選手たちはコース下見をします。
また、夕方からは開会式が行われました。

海外からの招待選手の中には世界記録保持者もおり、
この大分の大会はとても歴史があり、由緒(?)がある大会なのです。
日本選手にとっては、今回の結果がパラリンピック出場に影響する
大切な一戦となっています。

海外選手たちもたくさんやってきています。
各国のジャージが会場を彩ります。

昨年は自前の洋服で参加したハロルドさんも
今年は「フィリピン」とロゴの入ったジャージで登場!

取材陣の姿もあちらこちらにありました。

今回ハロルドさんが来日できたのはカナダ人のドナーのおかげです。
自身も身体に障がいを持ち、車いすで生活をしているドナーは
フィリピンで、途上国のアスリートたちの過酷な状況を知り、
障がい者のスポーツ選手を支援しています。
空港券などはそのドナーの支援により、購入することができました。


そして、10月30日大会当日、昨日から続く雨に加え、気温も低く
決して良いとはいえない状況となってしまいました。

通常であれば、外で行うウォーミングアップも存分に行うことができません。
選手たちは雨対策、寒さ対策に余念がありません。

フルマラソンが先に出発となるのですが、
その間待機しているハーフマラソンの出場選手は身体を冷やしてしまいます。

本当に、スタートから辛い状況です。
天気のせいで作戦より沿道の応援も少ないようです。

そして、いよいよハロルドさんの出場するハーフマラソンの順番がまわってきました。

選手の中には「今日の目標は(タイム更新ではなく)完走すること」という声も聞こえてきます。
この雨と寒さの中、選手たちは20キロ以上車いすをこぎ続けなければならないのです。
(フルマラソンの選手たちは42キロ以上も!)

雨の中のレースは思いもよらぬことが起きます。
スタート直後に選手同士で衝突してしまったり、身体が冷えすぎて
タイムが思うように伸びなかったり。

ハロルドさんも昨年のタイムより数分遅れとなりましたが
無事にゴールを切ることができました。

タイムにやや満足はできなかったものの
完走できて本当によかったです。
本人も(スタート前から)雨のレースは初めてとのことで
いい経験になったそうです。


選手のみなさんは、本当にお疲れさまでした。

ハロルドさんはまたトレーニングを重ね
来年、ふたたび挑戦です!