テストすら楽しみだった

国語の模試には、案外良作が使われていたりする。最初にそう思ったのは、吉本ばななの『TUGUMI つぐみ』。これは問題解きながらはまった。あの一瞬ではまってしまった。模試の後、友人とその話題で妙に盛り上がったのを覚えてる。友達に借りて読んだだけだから、いつか自分で買ってもう一度読みたいな。

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

次は、高校のときに受けた模試だったか。佐藤多佳子の『黄色い目の魚』に収録されている『からっぽのバスタブ』。確か高校生が主人公だった気がする。それで自画像がどーとかって話。よく覚えてないけど、すごくキレイな印象を受けた気がする。でもこの本、模試終わってすぐに調べたんだけど、見つけるの苦労したわ。今日ふと思い出して検索してみたら、単行本出てたので、たぶんそのうち買うと思う。
黄色い目の魚 (新潮文庫)

黄色い目の魚 (新潮文庫)

こうして見てみると、恩田陸といい、吉本ばなな佐藤多佳子ってみんな女性作家だね。やっぱり女性的な文章に惹かれるのかなぁ。べつに主人公が女とかは関係ないんだけど、物語の雰囲気的に女性っぽいものが好きなのかも。そう考えると、私も女性という枠からは逃れられてないんだなーとつくづく思い知らされるね。あと好きなのって、夏目漱石とかだし。(しかし怠けてばかりで、いまだ念願の『夢十夜』購入にはいたっていない)あとはライトノベルだし。そろそろライトノベルも卒業しなきゃなー、と思いつつ、でも面白いんだもの。

私の母もそうとうな読書好きだけれど、私と母の趣味は違っている。彼女は、ドロドロした人間関係や思惑が交錯するような、ドラマのような小説が好きだ。『白い巨塔』とか。あとは、ミーハー心丸出しで『ハリーポッター』とか読むし。コツコツ派なので、分厚い本もいつの間にか読み終わってる始末。とうとう『指輪物語』は追い越された。私はと言うと、高校生くらいの世代が主人公の小説が好きで。でも、ただの高校生の恋愛とか成長以上の話が。あとは、ミステリと分類されるのかな?謎解きじゃなくて、不思議の方。静かな文面で、でもその底のほうに登場人物たちの囁きが聞こえてきそうな話が好き。あとは、言い回しが面白いヤツとか。夏目漱石はその分類なんだけど。あとは、ファンタジーかな。『十二国記』制覇したし。

そうそう昔目をつけて、未だに読めてない本っていえば、もうタイトルすら思い出せないんだけど、友達と「チョコレートの本」と読んでいた本がある。映画『チャーリーとチョコレート工場』の原作になった『チョコレート工場の秘密』じゃなくて。なんか、チョコレートを食べるのが法律で禁止されて〜みたいな話。誰かタイトル知ってる人いたら、教えてください。

一時期海外モノが流行った時期もあったね。その時は『ダレン・シャン』読んでたけど。途中までは面白かったなぁ。そのころちょうどファンタジーに凝ってて、図書室で発見した『童話物語』を夢中になって読んだのを覚えてる。これは面白かった。日本人が書いたファンタジー小説なんだけど、是非ともこれはハードでほしいと思った。

童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫)

童話物語〈上〉大きなお話の始まり (幻冬舎文庫)

童話物語〈下〉大きなお話の終わり (幻冬舎文庫)

童話物語〈下〉大きなお話の終わり (幻冬舎文庫)