プレミアム8<人物> 未来への提言 ワシントンポスト副社長:レナード・ダウニー

さっきまで、BSーhiの番組を観ていました。
一昔前は新聞やテレビでしか報道を読む・見ることしかありませんでしたが、今はインターネット上で沢山の国内外の報道を目に出来ます。
そして、報道のあり方が変化しています。

つい先日、インターネット上で国内の社会ニュース欄を読んでいました。
どこも同じような記事やタイトル、引用したような語句の羅列。
「記事全文」をクリックしても、詳細はどこも横並び・・・。
で、ふと疑問に思ったのです。

「私が知りたいことはこれで全てなのか?」

たまたまつけた番組が今回視聴した『プレミアム8』でした。
何やら難しそうなジャーナリズムについての番組でしたが、とても興味を惹かれました。
読者の新聞紙離れ、広告の収入利益をネットに奪われ経営難が相次ぐアメリカのジャーナリズムですが、
最有力紙大手のワシントンポスト紙副社長でジャーナリストの レナード・ダウニー 氏のインタビュー。
徹底した調査報道を信条とした紙面作りで今の地位を確立し、同紙に25回に渡るピュリッツァー賞をもたらした敏腕編集者です。先頃、論文「米ジャーナリズムの再建」を発表しました。

調査報道を怠ると、ジャーナリズムが根底から崩壊すると仰られています。ただ、インターネット社会の膨大な情報量と共存し、また、利用して未来への報道概念を確立させるとポジティブな意見もありました。
ウォーターゲート事件の際に編集長を務め、ニクソン政権から圧力をかけられても怯むことなく報道し続けた過去や、
イラク戦争開戦時に於ける報道の仕方への思い、9.11同時多発テロの時の事などを対談されていました。


そして、最後に提言した言葉に
ジャーナリストが出来ることとして、
「世界の権力者に対し説明責任を問うこと」


今、日本でも政治に対し不満があり憤る人が沢山いる中で、
では、ジャーナリストやジャーナリズムはどこまで食い下がって調査報道を試みているのか?
疑問があります。本当の真実を報道する理想や概念は、生温い方向へ向かっているのではないかと。

ネットで調べれば大抵のことは出てきます。

政治とジャーナリズムが結託してもいけないのですが、
(某政治新聞や思想新聞のように)
ジャーナリストが一独立精神を以て臨む報道があってもと思った番組でした。



やっぱ、BSーhiはドキュメント番組が多くて好きだわー。