朝鮮朝顔の花も咲いて静岡には夏祭りの季節が近づいている.

僕は清水まつりが気に入っている.去年,自転車で帰宅途中に偶然出会してすっかりその慎ましいやり方に取り込まれてしまった.先ず露店の規模が慎ましい.




これが全てではないが精々2ブロック.歩いているのも但の地元の人達だ.地元の人は慎ましい.誰の為でもない.自分たちの為のまつりだ.でもやきそばやいかてんが川越まつりより美味しそうなのはどうしてだろう?そして圧巻なのは花火の慎ましさ.

水観音脇の小さな公園のちょっとした丘の上から打ち上げ花火!初めはその近さに驚かされる.なぜ火の粉がこちらに降ってこないのか不思議なくらいだ.まるで花火の傘の下に露店が連なり,そこを2両編成の静鉄ががたがた走って来るイメージ.でも重要なのはその打ち上げ方の慎ましさだ.ゆっくりゆっくり1本ずつ.そのインターバルに規則性があるのかないのか.丁寧なのか気まぐれなのか.兎に角ぽつんぽつんと,且つ,長々と打ち上げられて行く.これが静岡人気質の神髄なのか.

今年も学校の帰りに「偶然」出会してしまったから,去年の反省の甲斐もなく,ちゃんとしたカメラでこの祭りを記録することはできなかった.でも携帯のメールもそこそこ撮れる.これはこれで良いよ.来年もこんな偶然があればもっと良いな.