ルドルフ・シュタイナー展 天使の国


今日はつれあいと一緒にワタリウム美術館に行きました。
主な展示はルドルフ・シュタイナーが農民や労働者、学者たちに向け行った講義の際、内容を説明するために描いた黒板ドローイングでした。弟子たちは講義録とともに黒板の絵や文字も遺したいと考え、黒板にあらかじめ黒い紙を貼って保管したそうです。グッジョブ!(^_-)-☆
農民や労働者に講義したところは宮澤賢治の羅須地人協会を連想しました。鉱物好きも共通点ですね。
書いていることは宗教家的。絵も文(翻訳ですが・・・)もスキゾっぽいなと思いました。絵はルドンのちょっと気味の悪い石版画との共通点もあり、時代の流行だったのかなぁ?とも思いました。シュタイナーの絵は微妙にヘタっぽい(失礼!)のでキモカワテイストでした。で・・・またまた諸星大二郎を思い出しましたよ。
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私が一番興味深く見たのは、スイスのドルナッハに建てた、ゲーテアヌムという建築物を紹介したスライドショーでした。
第一ゲーテアヌムは1913年に着工され1922年の大晦日に放火によって焼失した劇場を持つ巨大な木造建築。(土台はコンクリート造り)
シュタイナーは第一ゲーテアヌムが焼失して間もなく再建を企図し、第二ゲーテアヌムの外観を設計しました。しかし、着工前の1925年に64歳で永眠しています。こちらはコンクリート造り。現在も人智学研究の中心として活用されているそうです。
ゲーテアヌムの旅行記がありました。すてきな写真!
http://blogs.yahoo.co.jp/mo23110/folder/451185.html

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ドルナッハの丘にはゲーテアヌムと中心にシュタイナーが設計したほとんどすべての建物が立ち並んでいるそうです。

ハイツハウスは最初は石炭、現在はガスを使って暖気をゲーテアヌムなどの他の建築物に送っているそうです。スマートコミュニティーの走りなのでしょうか?私は冬虫夏草みたいな形だなぁと思いました。虫っぽさと鉱物っぽさと植物っぽさの不思議なコラボレーション。ますむらひろしのマンガにも出てきそうな感じです。

オイリュトミーの家という学生用の住居は3つの出入り口がある集合住宅。住んでみたい!と思う魅力ある建物でした。構造上日当たりには運・不運がありそうな気もしました。日当たり重視は日本人特有の感性なのかな?

渋谷に出て、串焼き屋さんのランチを食べようと張り切っていましたが、なんと目的のお店は閉店していました。(>_<) 結局、近くのパスタ&ピザ屋さんに入りました。

MでもLでも同一料金。揃ってLを頼み、つつがなく完食いたしました(*^^)v