デスクトップ環境を作る

買ったまま放置気味だったML115ビデオカードを差して、デスクトップ環境を整備する。
ディスクリートビデオカードを新品で買うなんて何時以来だろう。最後に買ったのはMatroxのG200あたりだった気がする。最近のビデオカード事情には全然明るくないので、最低限の知識をWikipediaGeForceRADEONの項目などを読み学習。

  • ディスクリートビデオカードNVIDIAと旧ATIの寡占状態
  • NVIDIAと旧ATIのシェアは拮抗しているというよりは、前者が優勢
  • 対応するDirectX毎にチップの世代がわかれている
  • 現行品はDirectX 10対応品。NVIDIAでは第8世代が相当。世代の区別はチップの最上位の桁の数字でわかる
  • 各世代にはメモリバス幅を制限したローエンド、通常構成のメインストリーム、色々豪華構成のパフォーマンスの三種類からなる。あとはこのバリエーション
  • ローエンドのモデルは現行世代でもファンレスがある
  • 基盤のパターンも含めてチップメーカが提供するので、カードのメーカ毎の違いは小さい

こんな感じか。コモディティ化の行き着く先としては当然なのだけど、なんだかつまらない市場になってしまったな。2社の力関係が近い分CPU市場よりはやや健全な印象。
ということで、家電量販店の店頭で売っている一番安価なカードを買ってくる。買ったのは玄人志向の"GF7300LE-LE128H"、これで5kぐらい。一世代前のローエンドとはいえ、こんな値段になっちゃうのか。DVIも出ているし能力的にはこれで十分。
恐らくハイエンドモデルだと思うけど、異様に箱の大きな製品が目立つ。カードメーカはもはやこんなところでしか製品の差別化をできなくなっているのか。
最近の製品ならマルチディスプレイ対応が常識かと思っていたが、案外対応製品が少ない。標準で2つ以上のディスプレイに対応しているのは上位モデルの一部とそれに特化したモデルぐらいなんだな。ノートPCでは外部出力とのマルチディスプレイが一般的になっているが、逆にデスクトップではあまり使われていないのか。PCIビデオカードもあまり使われていないようだし、デイトレとかでディスプレイ並べている人はどうしてるんだろう。
あとはUbuntu入れて、Beryl入れてデスクトップ環境できあがり。あまり考えなしにインストールしてしまったので、32bit版を入れてしまった。NVIDIAのドライバなどプロプライエタリなソフトを使うときの警告が結構うるさいな。restrictedの訳語である「制約のある」というのもちょっと誤解を招きそう。
Berylは外部のレポジトリを指定する必要があったけど、設定項目も特になく、「デスクトップ効果」で有効にしたら例のGPUを使ったエフェクトが有効になった。プルンプルンというエフェクトは面白いし、処理自体も重くないのでとりあえず有効にしておくことにする。しかし、通常の利用状態でタイトルバーが透過になっていることに意味があるとは思えないな。
既存のWindowsPCとSynergyで繋いでなんちゃってマルチディスプレイにしてみる。マウスポインタを見失うことがあるのはご愛嬌。