荒れた畑

虫撮りのフィールドにしている小さな谷間の一番下の畑は、今年も耕されず放棄されている。
一昨年までのこの時季には、トマトやナスの苗が植えられ、ジャガイモの新芽も顔をだしていた、そら豆の花やえんどう豆の花も見られた、ネギ坊主も見られた。
家庭菜園として四季の野菜が一畝毎に栽培されていている見事な菜園だった。
老躯には虫撮りの格好の場所だった。
そんな菜園が今は荒れ放題なのだ。


今はクサイチゴの花が見られるからまだどことなくほっとするが、セイタカアワダチソウが畑一面に広がると、手入れの行き届いた菜園を知っているだけに、痛ましくなる。
この畑を耕していた老爺には菜園を放棄する何かの事情があったのだろうか。

クサイチゴの葎で虫探しをしたが見掛けたのはハナアブだけだった。

少し遠回りした帰り道の畑で、ゾウムシの仲間(サルゾウムシだろうか)、オオトビサシガメを撮った。