映画×ロケンロー備忘録




映画とロックを愛するフリーライターの雑記帖。映画におけるロックの使われ方についての雑感を徒然と書いております

*過去に取り上げた作品についてはページ左下の一覧表を参照

メールは

こちら

はてなアンテナに追加→

2004-12-03 私の好きなイギリス映画 11

gakus2004-12-03

 ピンク・ロフイドが、『アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォールPART2』のコーラスを歌った子供たちに訴えられたそうです。

 http://music.yahoo.co.jp/rock/music_news/barks/20041201/lauent007.html

 というわけで、久々に復活の今回はアラン・パーカー監督作「ピンク・フロイド/ザ・ウォール」。ロジャー・ウォータースは、この映画に批判的だったらしいですが、ピンク・フロイドに何の思いいれもない私のような人間には、極上のホラー映画のようにみえる。いや、ホントに怖いんだってば…。

 ピンク・フロイド1979年のコンセプト・アルバム『THE WALL』(写真)に基づく、この映画はロックスターが自分の心に壁を築き、他人をよせつけずにどんどん孤立していく過程を描いたもの。ドラマの筋立てはそんなふうだけれど、実際にはドラマはないに等しく、主人公の心象風景や過去の体験がシュールなイメージの連続でつづられる。そのイメージは暗くて何もない部屋の隅で主人公がうずくまっていたり、ナチスの演説者のような主人公が眉毛を剃ってコンサートでアジッたり、不気味なアニメがインサートされたり…。孤独な者の異様な内面というべきか。これにフロイドの暗い曲が重なると、とにかく怖い。学生のころ、これを観てトラウマになりました。

 で、訴えられた子供のコーラスの部分“Hey teacher, leave the kids alone"の部分は、カギどもが合唱している映像となり、こいつらがみんなムンクの叫びのようなマスクをしていて、不気味このうえない。で、“所詮は壁の一部さ”の部分でこのガキども、ベルトコンベアに乗って次々とミンチマシンの中に入っていき、その下から挽肉が出てくるというグロさ。残念ながら、この子供たちは壁の一部にあまんじるような人間ではなかったようですが…。

 それにしても、こういう子供のコーラスを曲に使ったことのあるアーティストは、このニュースを聞いたら戦々恐々としてしまうのではないか。ダークネスもライドも西城秀樹も、そのうち訴えられるかも。

ザ・ウォール [DVD]

ザ・ウォール [DVD]