REBOOT@代官山AIR

テレビで「HERO」見て(中井貴一の演技の素晴らしさ以外は記憶に残っていない)から出掛けました。渋谷でモーリさんと待ち合わせ。モーリさんを待っている間に友人から浜口京子が誤審で2回戦敗退を知りドびっくりする。あの人、どんだけついてないんだ!

今回のREBOOTは、AIR開催ではゲストは初で、W JORG HENZE氏をドイツより招聘。Q'heyさんブログ曰く、

実は26日がPOMちの一周忌ということもあって、彼がやっていたパーティーin dust-realで2度招聘していたWJHを呼ぼうということになったのでした。
でもパーティー自体は湿っぽいこと一切抜きにして、いつも通りガッツリ盛り上げていきたいと思います!

これはもう、行くしかないでしょ。




POMさんの一周忌ってことで、in dust-realフェローの"ビアトリス"野島さんがTシャツを制作してくださいまして。それを着て、霧雨のさわさわいう中、同じTシャツな二人、プチ道に迷いつつAIRに到着。あれ去年も来たはずのモーリさんがなんでREBOOT@AIRはじめてなのー?と思ったんだけど、そっか,去年は月見ル君想フで、だったんだよね。

AIRに着いたらQ'heyさんプレイ中で、大慌てで荷物をロッカーにぶち込んでフロアーに参戦。あ、おんなじTシャツ着ている人がいるなー、と思いつつ。手術後初だったので微妙にスピーカーから外れたところで楽しんでいたんだけど、久しぶりの生Q'heyさんはやっぱりかっこ良くて楽しくて、あっという間に耳のことなんかどうでもよくなって(と言いつつ、事前に痛み止めは処方済)あとはいつもの通り体力の続く限り踊り狂っているのでした(^_^;) 華とか変化とか上下とか、もう、そういうの何もかもツボなQ'heyプレイ。もはやQ'heyプレイは自分にとってテクノの子守唄的存在なので、きっとこれから何年経っても自分が何歳になってもQ'heyプレイを聞くと体内アドレナリン濃度が高くなるにちがいないんだろうな。

W JORG HENZEのプレイは上下のないオサレなプレイで、でかいスピーカーでごわーんと聞いてカラダを動かしているととても気持ちがよかった。続いてMAYURIさん。MOONAGEのDNA、体育会系テクノが再びフロアを揺らす。Q'heyさんが五月雨テクノなら、MAYURIさんはどしゃぶりテクノだ(ってどんなんだ>自分)。ビートのシャワーががんがん降ってくる。

MAYURIさんがどかーんと盛り上げて、今日のセット終了〜となった。一旦フロアーに明かりついたのだけれど、フロアーからアンコールが起こって、TAKAMIさんからワンモアセッ!となった。7分くらいで小気味良くどんどん繋いでいく。今日はTAKAMIさん聞けなかったのでラッキー!だった。スタイリッシュなTAKAMIさんのプレイ。

アンコールで、Q'heyさんとMAYURIさんは、野島さん制作のTシャツ、着ていた。

Q'heyさんは、アフターアワーっぽいロックな感じで、WJHは大きな流れのあるグルーヴを作って、MAYURIさんがまたどっかんとアゲる。MAYURIさんまで来てもう一度Q'heyさんがヘッドフォンを被った。おーう締めはQ'heyさんかーと思ったら、フロアーにミラーボールの光の雪が舞って「Halcyon + On + On」がかかった。

疲れているわけじゃないけど足が止まった。1年振りに聞いた「Halcyon + On + On」。1年前に聞いたときもREBOOTのフロアーでQ'heyさんがかけたのを聞いたのだった。でも今日は、Q'heyさんは最後までフロアーから見えるところにいて、いつものようにがつんがつん盛り上げていた。そうか、あれから1年経っているんだ。もう1年経っているんだ。1年、いろいろなことがあったなあ、なんて思いつつ一体何があったのかじゃあ思い出そうとするとちゃんと上げられない。なんだか気が付いたら1年経っていたっていう感じすらする。だって去年の今頃も私はやっぱりTシャツを着て踊って帰った翌日は昼過ぎまで寝ていてもなんの支障もない生活をしていたし、あの時「好き♡」って言っていた人のことは今も好きだしでもかと言ってコクるとかなんとかその先に進んでいるわけじゃないし、連絡を取ろうと思っていた人には連絡取れていないし、開発しようと思っていたツールはまだ手つかずだし、ヴァイオリンも弾き始めていないし。でも、1年経っている。確実に。そして時間は、何かを変えている。確実に。例えば記憶とか悲しみとかを揮発させている。

「Halcyon + On + On」は去年聞いたのと全然違うわーと思った。だから、1年って自分が実感したその「感」とは別に、すごい楽しかった!と敢えていいたい。今日はいろんな人にも会えたし。知らない人同士でもフロアーはハッピーでいっぱいだったし。帰りに、電車の中でも話したけど、ほんといいパーティーだよREBOOT!(電車でご一緒した二人の名前、もう忘れてしまった。なんちゅう揮発性メモリーっぷりなんだ>自分! でも顔はちゃんと覚えてるよ。)

また1年経ったとき、やっぱり私はなーんもしていない1年に愕然とするのだろうか。そして薄れていった記憶と悲しみにをかき集めようとするのだろうか。あんなふうに背筋を伸ばして手を挙げるQ'heyさんみたいに、私も手を伸ばしたいよ。薄れていくもの、いや、いきたがっているものを、ちゃんとリリースしてあげたいよ。あんなにフロアーで挙げていた手、「Halcyon + On + On」では挙げることができなかった。来年はきっとちゃんと両手を伸ばしてみんなリリースする! 約束する! 

今年気が付いてよかった。ありがとう、REBOOT。その名前、そのままに。ありがとう、"ビアトリス"野島さん、Tシャツを制作してくれて。ありがとう、その日そこでTシャツを着ていたみんな。そして、pomさん、安らかに。





http://d.hatena.ne.jp/deadman2/20061001/pom
http://blog.so-net.ne.jp/qhey/2006-10-04