ファインダーの中には何が見える

思いついたことをつらつらと書きます。

九州と東京との距離

リリー・フランキーさんの昔のエッセイを読んでいたらこんな行ががありました。


ムートンのコートを着て、巻きスカートにウェッジソールの靴を履いていた、九州では見たことない、いかにも東京の女にみえる大学の同級生。彼女はサーフィンが趣味だったそう。


「福岡では海で遊ぶというと=貝掘りのことである」。


僕も大学進学のため上京した時、東京出身の同級生と僕の高校時代のそれぞれの遊びがまったく違うことにショックを受けました。僕が3年間過ごした高校は山の上にあって、自宅から学校までの道のりは田んぼと畑、カエルやトンボの中を僕は自転車をこいで通学。だから、高校の帰りに喫茶店やカラオケ店によく寄っていたという、東京出身の同級生の話にはついて行けず、ただ横で聞いているだけでした。


リリーさんは北九州市の出身だから、僕のような山間部ではないけど、上京当初は東京で生まれ育った人との価値観の違いは物理的な距離以上のものを感じたに違いないと思います。