藤沢から少し行った六会とかいうところの日ナントカ本大学のナントカ学部の学園祭に行く。俺自身の経歴からすると、その大学とも学部とも系列校ともなんの縁もない。しかし、この日記であまり触れない二つの事項の二つについて多少は関係があり、他生の縁があり、行くのだ。
模擬店というのはこれが正しくて。
これはどうも疑わしい。
個人的に楽しみにしているのはひょうたんだ。
学生がやっているわけではない。その道の趣味のおっさんがやっているのだ。おっさんというか、おもに、じいさんたちである。
お年寄りの趣味? 侮るなかれ、もはやマニエリスムの域であり、アヴァンギャルドの域である。粋でアナーキーだ。
なんか長いとか。だいたい実生から育てて、どんな形になるかお楽しみという。実生からやるというのはいい。あと、あえて肥料をおさえるなどして、あえて小さく作るほうがむずかしいという。
へんな形のもある。へびを表現してる。作り方はしらない。
この表面がなんだかわかるか? 俺には蝉の羽に見える。
ひょうたんの方向性を覆したうえに、実用性まで兼ね備えた逸品。ほかにも音に反応して眼が光る龍神様のひょうたんなどもあった。
即売品もあるので、買うべき。ひょうたんの種も売っているので、育てるべき。俺はやらないが。
- 作者: 森義夫
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生まれ変わったら植物かなにかをやる大学などに進みたい。
まあ、今回の人生では算数ができなかったので。
この時代、算数ができないというのは不幸だな。
まったく。
それじゃあ。