キュー・ガーデンズ(5月7日更新)

 朝、ホテルの前の家の窓掃除をしている。といっても、やたらと長いモップを使って4階の窓を地上から拭いている。変だ。
 今日はホテルでコンチネンタルの朝食を取ってみる。ハムにチーズ、フルーツ、トースト、ヨーグルト、紅茶。まあ、普通にうまい。久しぶりに牛乳を飲んだ。
 ゆっくりと10時くらいにホテルを出て、EmbarkmentでDistrict Lineに乗り換えて、Kew Gardenへ。平日でもあるので、おば(あ)さんが多い。年寄りばかりだ。
 駅で降りて、反対側に歩道橋で渡り、後はまっすぐ道一本。途中の家もきれいだ。隣駅のRichmondはピート・タウンゼントの家とか、ミック・ジャガーの元邸宅があるそうだが、ここも結構高級住宅街なのだろうか。
 王立キューガーデンは120ha以上の広さで、カートが走っている。まず、これに乗って一周。一日乗車券を運転手から買う。4ポンド。リストバンドが乗車券。途中で孔雀に出くわす。放し飼いにしているらしい。羽は広げていなかったけど、やはり、生だとどきどきする。バス停が8箇所もある。1周約40分。大体回ったところで、レストランのところに来たので、ここで降りて、昼飯にする。サーモンとポテト、にんじん、キャベツの皿。これと、ジンジャー・ビール。ジンジャー・ビールはアルコール分5%くらいで、殆ど炭酸飲料。でも、しょうがの味が渋くて、さわやか。イギリスっぽい。
 後で写真の抜粋やるけれど、とにかく広い。でも、ここは世界遺産にも指定されているそうだけれど、基本的には研究所。世界中の植物の遺伝子をとにかく集めているそうだ。なので、あまり見世物的な見栄えを第一にはしていない硬派な植物園だ。でも、さすがに美しい。そして、呆然とするほど広い。もらったパンフレットに書いてある現在の見所を集中的に攻めることにする。
 温室にはイグアナが放し飼いになっていた。すぐ近くで写真も撮った。
 それから、トイレもそんなにあちこちにない。温室にすらない。従って、地図を良く見て、行動しないと大変だ。
 途中で気がついたけど、英国式庭園なので、キーポイントからキーポイントを見晴らせるような一直線のどこまでも見晴らせるラインがある。それに気がついてから地図が見やすくなったし、面白くなった。これだけ広いと、そのラインに立つと、ものすごく気持ちよくて、感動すら覚えた。
 温室回って、入り口に戻ったところでお茶にする。スコーンを紙皿ごと風に吹き飛ばされる。これをちぎって投げると、鳩が寄ってくる。後で使おうと思い、ナプキンに包みポケットへ。
 メインの温室は年季が入っているけど、建築物としてかっこいい。ここから、第一のポイント、ツツジの園を目指す。そして、橋を渡り、ブルーベルへ。途中木の根の下を掘ったトンネルがあって、いきなり子供が木の下から出てきて驚いた。シェークスピアの世界が目の前にある。メルヘンの世界、と言いたくなるが、それは本末転倒で、これを見てメルヘンが書かれているのである。
 ブルーベルを見終わって、バスの停車ポイントまで戻る。しばらく待っていれば来るだろうと思い、スコーンで鴨の親子を手なずけて写真を取る。雛、かわいすぎる。色が黄色いんだ、これが。スコーンを持ってきて良かった。
 なかなか、バスが来ないので停車位置のプレートを良く見ると、終電はもうとっくに出ている。時は5時45分。閉館は6時30分だ。門までは2kmくらいある。まあ、大丈夫だとは思ったが、みやげ物も買いたかったので、帰り道を急ぐ。園内放送とか、一切ない。多分、毎日10人くらいは、閉館後も園内に取り残されているのではないか。
 ポイントを確認しながら、入り口に戻り売店へ。後5分で閉店だから、早くしろ、とせかされる。こういうのだけ、時間が正確だ。園芸用エプロンを買う。
 さすがにのどが渇いたので、駅前でギネス。まだ飲んでいなかった。Paul Wellerの曲がかかっている。ビールがますますうまい。Leiscesterまで戻り、Foyleを覗く。向かいはBORDERS。欲しいものもないし、疲れたので、何も買わなかった。
 ホテルに戻り、近くのインド料理屋へ。チキンカレーとナン、ビール。戻って、少し転寝。シャワー浴びて、髪が乾くのを待ちながら、ここまで書いた。さあ、寝よう。2時近くなってしまった。明日は荷物もまとめなければ。