内定「社長の即決 -面接-」

gomawing2008-06-03

総務部長「社長、それでは」
社長うなづく
総務部長「それでは社長の即決OKがでましたのでこの場を持ちまして内定とさせていただきます」
私「!?」
 
午前
通勤時間15〜20分(私:大卒見込、高専卒見込)
先週の月曜に受けた企業の最終面接だった。
 
即刻内定決定のお知らせ
やった!
 
受験生2名(私含)
面接官5名(社長、営業部長、技術部長、開発部長、総務部長)
 
報告書用にメモを
面接
社長「先日、そちらの大学の学長の講和を聞いてきたのだけれど、加工などロボットを作る上で学生達に自由に作らせてあげられる施設があるようで。学生何人くらいいる?」
私「七千人ほど?ですかね」
社長「そのうち、夢考房では?」
私「課外活動故にごく少数で、本当にものづくりの好きな勇姿しかいませんのでごく一握り程度ですね。」
 
お茶
事務「どうぞ」
私「ありがとうございます」
面接中に緑茶が出た。それも私→社長→各部長の順。お客様なのですね、私。
 
夢考房について
筋電義手について説明のみ。今は後輩が私たちの研究を活かしてがんばっています。
 
卒研について
中性子検出用ZnO系シンチレータの開発とは?」
シンチレーションの説明→ZnO(酸化亜鉛)を使う理由について返答→先輩が発光実験をやってくれた事を見て魅かれたと理由をあげる。
 
会社訪問の感想
社長「電柱についてるトランスを主にやっているところだけど、工場見学の訪問には」
私「いきましたね」
社長「それで、あの小型のトランス以外にも大型のものがあったでしょ?あれを見てどう思った?」
私「そうですね・・・私は夢考房でも筋電義手について研究してきましたが、やはり義手というだけあり、人の手の大きさのものを作っていますからあまりのスケールの大きさに脚立なども使って一生懸命組み立てている姿に興味といいますか、興奮といいますか。ワクワクするようなものを感じましたね」
 
趣味:剣道
社長「大学では剣道はやれなかった、ということか」
私「そうですね、夢考房で研究することは部活と両立が出来なくて、どうしても大学の方では無理でした。ですが、町の体育館で地元のほうの先生達があつまって稽古してる場がありますので帰省時だけですがそこの稽古に参加させていただいてます。ですから、あくまで趣味ですね」
社長「ほぉウチにも剣道のTさんがいてね」
総務部長「その彼も知っているようでした」
社長「うむ、君は中学で副部長、高校で部長もやってきたということもあって。うちのTに稽古つけてもらえるぞ。体育館あるし」
私「あ、あはは・・・T先生にですかー。それはうれしいような、反面怖いような」
社長「先生?そうか、そっちから見れば先生になるのか」
私「ええ。先生ですね。まぁ先生というかー師匠というかー」
面接官全員「し、ししょう!師匠か、それはいい!」
笑いが飛び交う
  
キャラクター
社長「君、ウチにあったキャラクターだから是非入って欲しいわ」
私(キャラクター!?マスコットか、俺?ドアラでも被ればいいのか?棒立ちか!?)と思いながら
私「是非入れてください。本当におねがいします」
 
就職活動状況
社長「流石にもうこの時期だし、就職活動もいろいろと進んできてるようだけど、君は積極的にウチに来てくれているようで」
総務部長「一次面接の際、御社一択と」
私「御社一択ですね。それに私は実家の方に戻りたいと考えている理由がありまして。父が病気、心臓病なので無理させたくない。それこそ、親孝行、という言葉を使うのは恥ずかしくてこのことはとても両親には言えないのですが、私の中ではその想いが強く、そのこともあって御社一つ、ということが私の意志です」(実話)
社長がメガネ外して目頭を抑えた!?ん!!?効果あったか?
 
社長のやり方
営業部長「君はお酒飲む?飲み会とかコンパとかやる方??」
私「あーはい。飲みますね。周りから強い方とか言われてますが実際どんなものやら」
笑いが飛び交う中
社長「君は、煙草は吸う?」
私「あ、いや・・・煙草は吸いません」
この瞬間、周りの部長格が全員何か閃いたような感じだった。
社長「私ね、煙草吸う人は採らないの。私が社長になってからのこれ、私の方針ね。」
私「そうなのですか。私の場合、父の病気の原因が煙草ということもあって、遺伝上体質が同じため煙草吸うと9割がた同じようになると医者に言われてるもので無理なんですよ。それに小さい頃にそのことでもがき苦しんだ父の姿を見ているとトラウマモノでもう無理です」
社長「じゃぁお父さんに言っておくといい。息子、会社入れたいのなら煙草やめられと」
私「ぜひ、言い聞かせてやりたいですね!何言っても辞めないから困ってるんですよ」
笑いが飛び交い
 
面接ラスト
総務部長「社長、それでは」
社長「・・・」(頷く)
総務部長「では、社長の即決OKといたしましてこの場を持ちまして内定とします」
 
!?
 
面接フィナーレ
社長「・・・?何か聞きたそうだね」
私「あの、しいて言えば、折角出していただいた緑茶ですが、飲まずというのは」
実は、面接中に各部長や社長は飲んでいるが、私は面接の返答で緑茶そのままに。
社長「おお、折角入れてもらったんだからのんどかれ」(富山弁)
私「あ、ではありがたくいただきますね」
面接である程度飲み頃まで冷めてなかったらこんなにゆったり飲めなかったかも。飲みながら
総務部長「ちゃんと単位とって卒業して入ってこいよ」
私「はっはっは、怖い怖い」
社長「じゃあ、無しかな」
私「ガハッ(むせながら)、ま、待ってくださいっ!そ、それだけは!おねがいしますって!がんばりますから!!」
笑いがこうさくする中
私「それでは、本日はありがとうございました。また、がんばらせていただきますので宜しくお願いいたします」
深々とお辞儀して終了。(面接時間30分)
 
控え室にて
総務部長「二人とも内定だから是非入ってきてね。浮気はなるべくしないでね」
総務がもう一人の受験者に誕生日を聞き、彼が9月末生まれと知った時、「お食事会が10月にあるかもしれませんので・・・」と言っていた。つまり、高専でこれから20歳か。つまり、お酒ですね。
総務「内定のようなので、別途郵送という形で内定の案内を出しますね。その時に、成績証明書や卒業見込書、健康診断書を持っていただくようにお呼びしますので郵送書類の案内でまた足を運んでいただく形に」らしい。
 

超音波洗浄器世界シェアトップ企業訪問

午後(夕方)
通勤時間5分
まさか地元にあるとは・・・超音波洗浄器の世界シェアを持つ企業へ行ってきた。しかも、場所が母校(高校)の田んぼ挟んで真横。こっちは母校ではないが小学校の目の前だしな。
外観小さいようにも見えるが内装はなかなかデカイ。
しかも、工場は増築中で7月完成し、8月完全に終わるらしい。
お客様が見る際、技術漏れが無いよう本当はカーテンして見せなくするところを平気で入れさせてもらった。しかも、超音波洗浄器の効果までしっかり検証させてもらった。凄すぎるぞ、綺麗過ぎだろ!
 
まぁ午前中に内定頂いた所が実は結構いい条件だし、午後のところは技術的に魅力もあるがどっちもどっちなんだな。悩むなー
 
家に帰ると母が手製でロールケーキ作ってたことには驚いた。
祭りだ祭りだー!!