Internet ExplorerとFirefoxの脆弱性分析(最終報告)

Microsoftは公式に、ブラウザセキュリティの強化とアタッカーに対する防御レベル引き上げが必要があると強調している。Microsoftの努力は、Windows Server 2003におけるInternet Explorerの強化されたセキュリティ機能や、Windows XP SP2向けInternet Explorer 6でのセキュリティ改善、そして最近ではInternet Explorer 7における新セキュリティ機能や設計改善に現れている。

MozillaFirefoxの最初のバージョンを2004年11月に発表しているが、その主な売りはセキュリティとされている。その後Mozillaは「セキュリティ最高責任者」Window Snyderを雇用し、コミュニティ内で更なるセキュリティの改善を行っている。

データの傾向から見て、Internet ExplorerFirefoxも最新版ではセキュリティ品質が向上されているが、一般的に信じられていることに反して、Internet ExplorerFirefoxよりも脆弱性が少ない。

Internet Explorer脆弱性のほうが少ないという、この研究の結果に驚く人もいるだろう。しかし他の人にとっては、セキュリティ改善は誠心誠意尽くしても難しい仕事であることの裏づけになる。また、この結果は、献身と努力によって、ベンダがソフトウェア製品のコンピュータセキュリティを進化させられることを示している。過去5年にわたりMicrosoftのセキュリティ向上の努力に深く関わった者として、私はInternet Explorerが実現したセキュリティ品質は、Microsoftセキュリティ開発ライフサイクル(SDL)と、信頼できるコンピューティングイニシアティブを通じてのセキュリティへの献身の結果であると考えている。