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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

格闘技・プロレス雑誌から

KAMINOGE vol.48

KAMINOGE vol.48

(これはもう2か月ほど前のやつだけど)

天龍引退とかで、ちょっと購入雑誌が多くなってお金がたいへんなことであることよ。

サブゥーライガー戦希望とか、元付き人の小川から見た天龍の気前のよさとか、佐藤昭雄(シンジャ)の名人芸談風のプロレス技術談議とか…
ぜんぶあとで。

「家栽の人」原作の毛利甚八氏が逝去。57歳。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151123/k10010317111000.html
庭裁判所の裁判官を主人公にした漫画「家栽の人」の原作者で、作家の毛利甚八さんが21日、食道がんのため大分県の自宅で亡くなりました。57歳でした。
(略)…知り合いの漫画雑誌の編集長に勧められたのがきっかけで、昭和62年に漫画「家栽の人」の原作者としてデビューしました。
少年事件の解決と更生に強い信念を持って取り組む、植物好きの裁判官を主人公にした作品は当時、大きな話題を呼び、テレビのドラマにもなりました。
(略)…末期のがんと診断されてからも、治療を受けながら少年の更生に取り組む現場を精力的に取材し、先月、その成果をまとめた本を出版したばかりでした。

あれ、デビュー作だったのか。にしては達者だったな。編集長氏は誰か知らないが、慧眼だった。

毛利甚八家栽の人」で、ぜひ読んでほしい一遍が…何巻だったかなあ、主人公の裁判官の先輩に当たる、少年院の院長をやっている人の話。
この人は「ここに来る子達は信頼された経験がない。信頼される経験を作ってあげたい」と、野外活動などを積極的に行うのだが、それを悪用して脱走する院の子もやっぱり出てくる。
主人公の裁判官は、そのたびに一鉢、花を贈るのだが、そのとき、たまたまその院長の子供に会って、鉢を預ける。
子供は「うちの親はなんであんなに要領が悪いんだろう」「だから立派なんだよ」といった話を裁判官とした後、鉢を親のところに持っていくが…


最後のオチ、ラストシーンが実にさわやかで、言いたいけどネタバレをしてしまうことになるので言えないのが残念だ。
ヒントとして「キ◆◆◆ヌ夫妻のような」とぐらい言っておくか(笑)。
何巻かは覚えていないのがすまんすまん。

しかし、実家にはあるはずなので可及的速やかに、もうちょっと詳しく、正確に紹介をしよう。



そして、あまり知られていないが、全4巻といううまくまとまった展開で終わる「ケントの方舟」も実に忘れがたい。
動物学者が、何を思ったかいきなり地方議会に立候補して当選、そして「動物行動学」的に地方政治を”観察”し、型破りな活動を行い始める…という話、
風刺的な話だが、確実に何かを暗喩していた。橋下的なそれかもしれないし、シールズ的なそれかもしれない。



結果的に晩年の作品になった「裁判員の女神」は、あまり面白いとは思えなかったが…

裁判員の女神 1 (マンサンコミックス)

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米澤穂信「古典部シリーズ」新作が今度の「野生時代」に/新刊「真実の10メートル手前」も

米澤穂信 @honobu_yonezawa 11月13日
12月12日刊行の文芸誌「小説 野性時代」一月号から、〈古典部〉シリーズの中篇を分載していただきます。題名は、「いまさら翼といわれても」。どうぞよろしくです。
https://twitter.com/honobu_yonezawa/status/665144950674227200

米澤穂信
@honobu_yonezawa
東京創元社のサイトで、12月25日に発売される『真実の10メートル手前』の情報が更新されました。どうぞよろしくお願いいたします。

真実の10メートル手前

真実の10メートル手前

内容紹介
滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執──痛みを引き受けながらそれらを直視するジャーナリスト、太刀洗万智の活動記録。『王とサーカス』後の六編を収録する垂涎の作品集。

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20150508/p3
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20130616/p3
「みたいなところで、勝手に謎を探す役をさせられていた縁もあるし、せいぜいこのブログでも宣伝してもらわんとな。」



「しかし、何度読み直しても、わたしたち古典部が登場する必然性とかないですね」



「ちなみにブログ作者はその後ぶじ『氷菓』のほか、『春期限定いちごタルト事件』も『インシテミル』も購入しました」

インシテミル (文春文庫)

インシテミル (文春文庫)



「あとからかよ」



「さて、こんどどこにあるか探さないと」



「読む前から無くすなよ!!」