ブリジット・オベール マーチ博士の四人の息子

家政婦のジニーが発見した、殺人者の告白日記。彼は幼年期に殺人の快楽に目覚め、また再びくり返そうとしていた。彼女は犯人の細かな手記から、奴はこの館に暮らす4人息子の1人に違いないと疑うのだが……。
新本格メフィスト賞の間の期間、こういう作品あったよね。あったあった、と言い合いたい。この絶妙な面白いのか面白くないのか、驚きに満ちているのか満ちていないのか、実に曖昧な感じをだな……。誰か1人ぐらいからは賛同の声が来るのではないかと期待してしまう。初版時に読んでいれば年齢的にもと、今さら悔やんでもな作品だった。ああ、この微妙加減を伝えられないのは辛い。

マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)

マーチ博士の四人の息子 (ハヤカワ文庫HM)