私生活

前日の夜にフア・ヒンを発ちまして、寝台夜行にてマレー半島をずらっと南下し、タイとマレーシアとの国境の町・ハジャイに向かいます。人生初の夜行列車が海外という、寝台特急デビューでしたが、思った以上に快適でございました。空調もがっつり効いていますし、ベッドの寝心地も悪くなく、シーツもクリーニング済で清潔でした。

とくにやることも無いので、さっさと寝てしまいましたが、明け方の大雨の音で目覚めました。窓の外は見渡す限り湿地帯のような状態になっています。日本のゲリラ豪雨などカワイイくらいの、熱帯のスコール。

ハジャイに着いたころにはやみましたが、その後もふったりやんだりのあいにくの天気。写真はハジャイの駅を陸橋から見たところです。向こう側がマレーシアです。

国境の町ということで、タイ人だけでなく、マレーシア人や華僑も多く、それぞれ2対1対1くらいの割合でしょうか。英語はあまり通じない街です。欧米人旅行者の影は全く見当たりません。屋台街で、タイ語、マレー語、中国語の3ヶ国語が飛び交うのを聴くと、これが地続きの国のボーダーなのかあと、しみじみ感じます。

交易で栄える街ではありますが、特に観光名所といったところはありません。なんでもない寺はいくつか近所にありましたので、まあそういったなんでもない寺を徘徊します。にしても、ゴールデンで中国人とか好きそうなデザインだよなあ。

ということで、国境の町でゆく年くる年です。日本からは2時間遅れのハッピーニューイヤー。街の一角には、いかがわし系の店が多く建ち並んでおり、この街の栄える理由のひとつもまた実感した訳です。物価はバンコクよりも相当安いので、あまり財布を気にせずに飲み食いできます。多少の語学力は必要ですが。

屋台とか行っても、タイ語と中国語の併記です。漢字で書いてあると、やっぱり分かりやすいですね。日本人旅行者は珍しいらしく、カタコトの中国語でオーダーすると、やったら店の人に話しかけられますね。コリアか?ジャパンか?みたいな。華僑からすると、日本語も韓国語も区別つかないんでしょうね。

普通のなんでもない麺を食します。こういう屋台の、100円くらいで食える東南アジアの麺って、なんでこんなにウマイんだろうなあ。ビール飲んでも200円くらいですもんね。ラーメン食べながら、2010年も終わりました!