ルイス・キャロルはロリコンではなかった。今からでも遅くないので神社を建立して霊をとことん慰める必要がある【わしらは後かおれカネゴン】。近年におけるその方面のさまざまな事件も、実はキャロルの怨霊のしわざであるとしたらどうしよう。昔は事件として扱われていなかったものが、単に近年の報道害によって(レイプと区別されずに)事件として扱われるようになったために、濡れ衣を着せられたキャロルが凶悪極まる怨霊と化して荒れ狂っているのだとしたらどうしよう。

ロリータ男爵+エッヘ Wブッキング公演「ひみつガール/秘密がある」を家人に誘われて見る。最初はどうなるかと思ったけど、実に盛りだくさんかつ充実した内容で、あっという間に2時間が経ってしまう。カネゴンの勝手な想像だけど、竹熊健太郎がこの芝居を見たらきっと泣いて喜ぶと思う。コント集団エッヘと互角にギャグ勝負を繰り広げる猫ひろしという芸人さんが、栞と紙魚子に登場する猫のボリスが人間に変身したときの姿にそっくりで、ちょうど単行本を持っていたカネゴンはそのことがとても気になってしまった。この芝居は月曜までやってます。

平田弘史のお父さん物語を読んで、この人は骨の髄までものづくりの人である一方、発する言葉はまったく普通であることにやっと気付く。しかもいかめしいイメージとは裏腹に、この年代の人にはかなり珍しい現代っ子な性格であることも。

確率的発想法」を読んでいるうちに、社会設計学という学問がそろそろ成立してもいいのではないかという気がしてきた。社会設計学という学問はまだないみたいだけど、もしできたときのためにカネゴンマニフェストを書いておきます【コルトが背中をおれカネゴン】。

  • 私たち社会設計学者は、不幸な人々を可能な限り減らすことを最終的な目標の一つに置きます。
  • 私たち社会設計学者は、社会システムの構築をカリスマに依存しないよう厳重に注意します。
  • 私たち社会設計学者は、どんな人間も例外なく欲望に基づいて動いていることを前提に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、社会を構成する個々の人間が欲をかけばかくほどシステムがうまく機能するように、システムを設計します。
  • 私たち社会設計学者は、一定の割合で悪い人間(=システムの裏をかこうとする人間)が必ずいることを前提に置いて研究し、セキュリティホールをつぶして回ります。
  • 私たち社会設計学者は、人間はどんな形であれ、仕返しをする(またはそれを見る)ときに一番スカッとすることを前提に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、公費を着服する公務員のような存在は、さまざまな愉快な罰を加える(三角帽子を被らせる、おでこに焼印を押すなど)ことで、効果的な見せしめとして最大限活用することも研究します。
  • 私たち社会設計学者は、男と女では求めているものが相当違っていることを念頭に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、人間が求めるものが地域と文化によって異なることを前提に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、信仰をシステムに組み込まず、同時に信仰を排除しないよう厳重に注意します。
  • 私たち社会設計学者は、若者の反抗期や若気の至りも必要不可欠な要素としてシステムに組み込みます。
  • 私たち社会設計学者は、老人ほど現状維持に執着することも忘れずシステムに組み込みます。
  • 私たち社会設計学者は、人間は財産でも才能でも何でも、それらを最初から持っている場合はちっともありがたがらず、後から手に入れたものはそれがどんなにささいなことでも幸せに感じることを念頭に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、人間が最も求めているものが「今日よりも明日がよいと『思える』こと」であることを念頭に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、人間はシステムを新たに作ることをこの上なく楽しいと思うにもかかわらず、誰かが作ったシステムを維持するのは退屈に思えて仕方がないことを念頭に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、金を払ってでも奴隷になりたい人がいることを前提に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、まったく働きたくない人間がいることを前提に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、その一方でほとんどの人間は何もしないことに耐えられないことを前提に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、人間は祭り(馬鹿騒ぎ)が大好きであり、祭りをまったくやらないと発狂してしまうことを前提に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、人間の身体は使うと鍛えられ、使わないと衰え、使いすぎると壊れることを前提に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、なぜどんな社会にもヤクザがいるのかを真剣に研究し、システムに取り入れます。
  • 私たち社会設計学者は、システムをぶっ壊して一からやり直すようなことをせず、一歩一歩ステップを踏んで社会を作り直すことを前提に置いて研究します。
  • 私たち社会設計学者は、頭のいい人たちだけがこの成果を独占するのではなく、この成果がすべての人の間で当たり前のように普及し、最終的に自分たち社会設計学者の存在意義がまったくなくなることを目的として研究を進めます。
  • 私たち社会設計学者は、老人がどうしようもないほど増えすぎてしまった場合の根本的な対応策を真剣に研究します。
  • 私たち社会設計学者は、昆虫を食料とすることも視野に入れます。
  • 私たち社会設計学者は、理想の社会が達成された途端に石油がなくなったという間抜けな事態を避けることに注意し、人類が一日も早く外宇宙に進出することを念頭に置いて研究を進め、人類がその地に最適化された理想社会を、いつでもプレハブのように迅速に組み立てられることを目指します。