リア充とオタクの物語。ありがちな設定だけど新しい『ともだちマグネット(まご)』

私生活いろいろー。目指せ毎週更新ー。
と、いうわけでちょっと軽めに更新です。

逃げるオタク!追いかけるリア充!鬼ごっこみたいな友情は成立するのか!?

帯をアイマスの錦織さんが書いていますが、おそらくはトリガーの仕事でデザインをした「現場カメラ女子あいか」というキャラクターがあり、月刊ニュータイプでそのキャラクターを原案としたコミック連載をまごさんがやられているからではないでしょうか。ちなみに、この連載は非常に可愛らしくぁぃぁぃを描いておりエビ中ファンの私としても楽しんでいます。


食傷気味な題材に対しての新たなニュアンス
最近は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』等、一般人がオタクと交わるという物語がラノベを中心に増えていると思います。その物語の解決の糸口は「オタク文化への理解」がありがちなわけですが。ある種、食傷気味な題材だと思いますが、この作品を読んで他の作品とは違った印象を受けました。
この物語の面白さはリア充であるなつみんと非リア充のまこちんが距離を縮めていくことです。「リア充のなつみんが何故か非リア充のまこちんに近づいていく」というのが4コマだと案外スルーされがちですが、今作品だとその理由があっさりしたものではなく、しっかりと物語の途中で描かれています。
4コマだとスルーしがちな部分を描いてる、それがなかったらこの作品は結構ありがちな薄っぺらい作品になっていたと思います。萌え系の作品にありがちですけど「中身がない」でなんとなく可愛い作品が多いだけに、ドラマが描けるだけで大きいと思います。もちろん適材適所で「ドラマが必要ない」作品もありますが。
その理由が結構いい話でしてね。「キャラクターを描けてる」というのはなかなか読んでいて気持ちがいいものです。メイン2人となつみんのオタク兄貴以外のキャラクターがまだまだ希薄なのでこれからに期待です。メインキャラの一人であるオタク兄貴がなかなかいい味出してるのですが。



ちょっと気になるのは、読んでいてオタク的な部分が強調されすぎている感はあります。女性が作者だからか、女性的な面で男性よりもその表現がちょっと極端に感じられます。その極端さが、主人公以外のなつみんの兄なんかだと振り切れていて面白いのですが。
ちょっとしたイザコザでなつみんとまこちんが喧嘩をしますが、その時のも結構重い表現がされています。それが読んでいて結構心にきます。まぁ、それだけ仲直りをしたシーンが微笑ましいのですが。

個人的に好きなのはエイコ、ミコとリア充よりの友達とだんだんまこちんが仲良くなっていくところでしょうか。前述したように結構オタクにコンプレックス持ってるので、その距離感が埋まっていくは読んでいて心地よい。その可愛らしい部分をなつみん達が理解してくれるのも親目線で嬉しいです。親目線!
これから物語は進んでいきますが、オタク的な部分を残しつつもまこちんが真人間になれればいいなぁ、と。あれだよね、あれ。なつみんの兄とオフ会で会うときの乙女心とかいいですよね、女の子らしくて。でもなつみんが一番可愛いよ!!
連載でもキャラクターがちょっと増えたりしているので、既存キャラクターを掘り下げつつ世界観が広がればいいな、と。この作品はこの作品にしかない雰囲気があるのでこれからに期待したいところです。


ちょっと軽めな更新でした。また次回〜。