チャンピックス錠について

薬価

 0.5mg : 132.6円/錠
 1mg   : 237.4円/錠

治療に失敗したとき

1年間は保険適応不可のため、その間(禁煙治療中断後1年以内)に再度、禁煙治療を行ないたいときは自費での治療になる。
この禁煙治療は、チャンピックスのみではなく、ニコチネル(保険適応)によるものも含むので、最近ニコチネルの禁煙治療で失敗した人は、1年間はチャンピックスの保険治療を受けることが出来ない。

副作用

嘔気の副作用が最も多いが、ガスモチンナウゼリンなどを併用するほどではない。

また、アメリカではチャンピックスによる自殺企画の副作用発現が問題になっているが、その発現頻度自体が低いこと、及び、アメリカ人には元々自殺者が多いことなどを考慮すると、特に問題にならないと思われる。

投与スケジュール


嘔気などの副作用を防ぐために、徐々に増量する。
有効量は2mg/dayであり、それまでの量は厳密には有効量ではない。

 ※ アリセプトの投与スケジュールに似た感じ。

12週間の服用後、患者の希望に応じて、さらに12週間(合計24週間)まで投与を延長することができるが、延長分の12週間は保険適応外(自費)となる。

他の禁煙補助薬(ニコチン補充療法)との併用

嘔気の副作用の発現頻度を高めるだけで、相乗効果はない。

ニコチン補充療法との違い

ニコチン補充療法は追加でニコチンを投与する(=治療の途中で喫煙する)と満足感が得られるが、チャンピックスはニコチン受容体の部分作動薬なので、途中で喫煙しても満足感を得られない。

依存性

チャンピックス投与による側坐核からのドパミン放出は、喫煙によるドパミン放出量に比べて非常に微量であるため、チャンピックス自体で依存性を発現することはない。