少女ファイト

日本橋ヨヲコが記憶の隅に引っかかっていた理由は3つ。
まず、「G戦場ヘヴンズドア」。結局未読のままだが、表紙とタイトルには惹かれていた。
もう1つは、みずしな孝之の「いい電子」、第259回の29コマ目から出てくる日本橋夫妻の描写。
最後に、流し読みしたイヴニングの中で目に留まった、少女ファイト1巻のクライマックス。姉の墓の前で、主人公・大石練と、黒曜谷監督・陣内笛子が出会う場面。何気なく読んだだけだったものの、単行本を読んで改めてそのシーンを思い出すということは、それだけ印象に残ったということなのだろう。本屋で表紙を見て、何となく手に取ったのも含めて、割と運命的だ。
群像劇、と銘打たれただけでワクワクしてしまうのは、最近その手のものを好んで見たりしているせいだろうか。単行本1巻は、白雲山中を事実上追放された主人公が、黒曜谷に入学する直前まで。
ああ、この先白雲山の千代や小雪が実力を付けて、黒曜谷に立ちはだかるとかいう展開になったら、それだけで濡れる。
準主役ともいうべき、幼馴染の滋・未散が所属する男子バレー部でもドラマが展開する模様。多分小田切の弟が絡んでくるんだろうが…しかしそんなに風呂敷広げちゃって大丈夫ですか、日本橋先生。




イヴニング本誌では、黒曜谷に入学し、バレー部のエキシビションに参加する練たちが描かれている。
単行本前半で出てきた、飴屋中の長谷川留弥子が同じ黒曜谷に…!ルミ子も別の高校でライバルとして…という展開も熱いが、ここで仲間に加えるとは。
単行本で練を一瞥した早坂・延支も黒曜谷で合流。あからさまにツンデレな新キャラ・伊丹志乃も登場。*1に、1回60Pデフォルトで描いていただけると毎回非常に読み応えがあるんですが。

少女ファイト(1) (KCデラックス)

少女ファイト(1) (KCデラックス)

*1:ここは1つ志乃総受けのエロ同人でも(違))) 黒曜谷の女バレ部長が犬神先輩なのにもちょっと驚いた。面倒見悪そうだ。 本気を出した犬神・鎌倉コンビの打つスパイク、見開きを使った構図は痺れた。カッコ良過ぎる。 しかし女性漫画家の中でも、日本橋先生の描き込み量が半端じゃない。モブとかトーンの量とか。森薫先生も「なんでこんなに髪とか手とかネチネチ描いてるんだろう」と仰ってたけど、そーいう偏執的なところは女性漫画家特有のものなのか知らん。 普段その辺おざなりにしてる男性漫画家の作品ばっか読んでるから、余計そう感じるのかも。 久しぶりに続きが待ち遠しいマンガ。…しかしイヴニングただでさえ隔週発売なのに、その中でも隔週連載ってどういうことですか。ここはひぐち先生みたい((ひぐち先生死んじゃうよ。死んじゃうよひぐち先生

青森まで自転車旅行

8月2日から9日間、青森まで自転車で走ってきた。中学1年から大学2年までは毎年恒例の行事だったのだが、3年前の旅行では、半ばにして風邪を引いて気仙沼でリタイア、という苦い経験をした。加えて、現役のときは部活が忙しく、かつ金もなかったため自粛していた次第。
今回は大丈夫…と踏んでいたのだが、7日目に発熱。体温計を持っていかなかったので正確な体温は不明だが、38℃↑は確実に出ていた模様。
帰宅後2日しても熱が下がらず、流石に「ヤベーなこりゃ」と思って病院に行ったところ、40℃近くまで熱が上がっていた。今まで経験したことのない体温。それでも辛いのは、体が動かないわけではない、というところ。帰ってきて翌日からバイトだったが、クソダルくても何とか動ける。ここまで長期で休んで*1迷惑かけたのを分かってるから、「倒れるほどじゃないしな」というラインを判断基準にしてそれでも動いていたら、病院で「肺炎ぽいね。軽いけど」とのこと。気温が30℃以上あっても「暖かい」としか感じず、風呂に入っても全然体が温まらず、体温は乱高下し…もっと早く病院行けよ。
お陰でコミケもポシャりましたとさ。行きたかったなー。

*1:人いないのも知ってて

自転車 8月2日

余裕こいて9時出発。すぐに「甘かった…」と思い知ることになるが。東京都から出るまでに必要以上に時間を食う。道に迷って、余計な行程を消化したのが痛かった。
自転車というやつは、空荷であれば人の動きに合わせて自転車も動いてくれるので、比較的体に負担はかからないものであるが、後輪の二台にサイドバッグ*1を背負っていると勝手が違う。
重心が低く抑えられているため、スピードと安定性は抜群に良くなるが、腰から下が固定された状態になる。サドルを起点にして上半身が動けば、上下半身が別々の動きをすることになって、当然可動部である腰に莫大な負担がかかる。この腰の痛みと、サドルとの接触部分の痛みは、長距離を走る以上避けては通れない。*2





2時間弱で志木着。大学時代は、よく志木に住んでる1人暮らしの同期の家に泊まったっけ…。としんみり思い出すのもそこそこに、大宮、岩槻を突っ切って、春日部から国道4号線に出る。途中県道や農道を組み合わせて効率的に4号線に合流しようと試みたのだが、何度も感じる既視感…というか、ルート選定の思考が3年前と全く同じなのには苦笑してしまった。見事に同じ道を走っている。
初日の宿泊予定は宇都宮。これも3年前と同じ。走行距離は約120km。利根川を越えた辺りで、見通しの甘さを悟る。遠い…。3年前とのタイム差も、軽く2時間はある。しかも、縮まっていない。3年前と同じ18時着は諦め、20時着に予測を変更。
国道4号線は旧道と新道が存在するが、走りやすいのは断然新道の方だと思う。旧道は歩道が細く、路地の多さから歩道の細かなアップダウンが無数にあるのに比べ、新道は車道の脇に丸々1車線、歩道ではないが滅多に車の通らない側道が整備されている。
バイパスという性格上合流地点では多少アップダウンも存在するが、信号も少なく、距離を伸ばしやすい。側道からは渡れない細い川のある場所も二箇所ほどあるので、注意が必要。
18時半を過ぎ、日が暮れた。自治医大付近で左折し、旧4号線へ向かう。新4号は宇都宮市街を大きく迂回するルートを取っているため、そのまま進めば宇都宮を通り過ぎてしまう。
真っ暗な道。視界が効かないことほど怖いこともなかなかない。景色が見えないから、距離感もスピード感も狂う。漕いでも漕いでも、なかなか進んでいないような錯覚に陥る。
同じ方向へ向かうバンから声がかかる。
「どこまで行く?」
「青森まで」
「頑張れよー」
工事現場からの帰りだろうか、おっちゃんの濁声が響いた。こういうやり取りも、1人で走っていると心の支えになる。頑張るか、という気にさせてくれる。
漸く宇都宮駅前に付いたときは、20時を20分ほど回っていた。あらかじめ見当を付けておいたカプセルホテルを探し当てると、チェックインして荷物を放り込み、遅い夕食を取りに出た。
宇都宮といえばやはり餃子。

美味いか?…といわれると、少々微妙。前もって探しておけばよかった…。亀田戦が気になっていたが、通されたのはちょうどTVから死角の席。絶妙の位置取りで、全然見えない…。仕方ないので、餃子を突付きながら店内の様子で試合の行方を追った。
判定の瞬間、店が一斉に静まり返ったあと、「ええぇぇ〜?!」という感じにどよめいたのが面白かった。
そんなこんなで、1日目、終了。

*1:2つで10kg弱

*2:今考えると、腰にサポーターすればかなり改善された気もするが…