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2017-05-17

アニメ『月がきれい』残念な比良特集

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 茜と三年間同じ部活でけっこう親しいという圧倒的アドバンテージをこれまでのところことごとくドブに捨てているキャプテン比良くんを特集します。

 比良は悪くない。しいて言えば相性が悪い・・・。


【1話】 「春と修羅」

 茜の走る姿をじっと見つめる比良。

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 じっさいお高めの茜。

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 人見知りかつ内弁慶ぎみとは言え陸上部の主力、クラスでもクールガールズグループに所属するヒロイン茜と同じ部活の主将という立ち位置をチラ見させて、小太郎の強力な恋のライバルになるかと思われました。


【2話】 「一握の砂」

 冒頭、小太郎の前で茜と親しく会話し勝負にならない感を漂わせる比良。

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 「黄色組が買ったらジュースおごってよ」「なあにその余裕は」「マジありえない」

 人見知りの茜がまるで友達と話すように話してるのが印象的です。少なくとも茜にとって比良はそこそこ気の置けない相手であったのは間違いなさそう。しかし。

 組対抗リレーで失敗して落ち込む茜を慰めるよう言われた比良。

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「落ち込んでんの?」「大会じゃなくてよかったな!」「水野ならもっと出来るって」「頑張ろうな!」

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 そうじゃないんだよなあ感溢れるKYコメントを残し爽やかに去って行ってしまった比良くん。2話にして残念感が一気に押し寄せ、ご存知この後、本当に欲しかった言葉をくれた小太郎の株が茜の中で爆上げ。


【3話】 「月に吠える」

 友人たちに比良は茜のこと好き、付き合わないのと言われる茜。

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 回りから見てもお似合い。

 一方、大会前、緊張している茜を励ます比良。

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 「もうすぐだろ」「自己ベスト、出せよ?」

 「うーん、どうだろ・・・」「うん・・・」。コンセントレーション邪魔されまくりでけっこう素っ気ない感じの茜の姿に危機感を覚えたか、突如として告白モードに入る比良くん! ついに来るか!?

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 「なあ、水野」

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 「え?」

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 「やっぱ、いいや」

 よくないだろ! ここで告白をしておけば比良ルートの目もあったのではないかという分岐点。ご存知、仕合に勝ってウキウキの茜はこの後ほいほい神社に向かい、小太郎の告白を受けることになります・・・。


【4話】 「通り雨」

 登場せず。

 僕が思うに真面目な比良は先生の言いつけに従い携帯を持ってこなかったのでせっかくの修学旅行をみすみす棒に振った。なお、ご存知京都で小太郎と茜は


【5話】 「こころ」

 後輩たちに比良と付き合ってるのかと訊ねられる茜。

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 スランプ気味の茜を気遣い、帰りに話そうかと誘う比良。

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 「水野、タイムすげえ悪いぞ」「なんか・・・あった?」「帰りに、話そうか」

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 (・・・。)

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「いろいろあんの?」「まあいいけど・・・」


 何がよいのか。なぜそこでもっと行かないのか。そもそも相談に乗るって言っておいて開口一番「いろいろあんの?」ってなんだ。 実に比良らしいが何もよくない。せっかく勇気を出して帰り道誘ったのにどうしてそこでもっと頑張らないのか・・・。ほんと比良ってその、青春のあれだよね。ご存知、茜はこの後小太郎に薄暗いお店に連れ込まれて手を握られます。


【6話】 「走れメロス」

 仕合前の親友の発言でコンディションを崩し、タイム出せなかった茜に。

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 「水野! 今日の試合どうしたんだよ。全然集中出来てなかっただろ」

「県大会狙えると思ってたのに、去年よりタイム悪いくらいじゃないか、なあ水野!」

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 あーあ、泣かした。ついに比良くん茜を泣かしてしまいました。

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 「もっと行けるって!」「俺、好きなんだ。おまえ、楽しそうじゃん、走ってるとき」

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 惨めなカット。比良ついにやらかしたーって感じですね。皮肉なのは比良のセリフ、5話で小太郎が茜に言った「俺、水野さんが走ってるの、すごい好きで」とまったく同じ内容っていう。つらい。つらい。まあこんな状態の女の子慰められるのは好きな男の子くらいであろうと妻が言ってたので比良が必ずしも100%ひどいというわけでもないのではないかと若干のフォローをしておきたいと思います。

 全体として、茜が落ち込んだ時、比良は必ず気遣ってるんですよね。茜のことをずっと見てる。アクションもだいたい小太郎より一足先。なのにいつも空回ってる印象です。でもこれ、比良の出来が悪いんじゃなくて、小太郎がチートなだけだと思いません? 中学生男子ってほら、たぶん実際、頑張って比良ですよ普通。チート主人公にはかなわん。


次回『文芸部の俺が選択肢全問正解チートで陸上部女子を落とす件』

2017-05-13

アニメ「月がきれい」6話を見て

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新たな世界の入り口に立ち 気づいたことは1人じゃないってこと

挿入歌 レミオロメン『3月9日』より

 1話(小太郎、茜が好きになる)、2話(茜、小太郎に好意を持つ)、3話(小太郎、茜に告白する)、4話(小太郎と茜、付き合う)と猛烈な速度で進んだ物語ですが、近年稀に見るロマンチック回の5話を経て、新しいステージに入ったようです。

 5話のラスト、二人の関係について焦点が絞られていたクール前半戦のクライマックスに、(まるで水を差すように)千夏から届いた「安曇くんが好きになっちゃった」のメッセージは、6話からの展開の先触れだったんですね。

 6話、全体によそよそしさみたいなもの、なんかそういうの感じませんでしたか。言うまでもなく、この回では、それぞれの活動が順風満帆とは行かないことが描かれていて、一種のストレス回であるのは間違いないのですが、単純に、いわゆる物語的カタルシスのためのストレスというわけでも、なおさら、そのストレスで不安にさせられたというわけでも、なさそうに思えるのです。

 中学三年。二人がそれぞれわけのわからない人に直面し、これまで経験してこなかったような困難に当惑する6話。実に、前話のラストでは、千夏のメッセージが二人だけの幸せな世界をぶっ壊しています。6話とはたぶん、二人が外の新しい世界に、とても陳腐な言い方をするなら、社会みたいなものに向き合い始める、物語のターニングポイントでした。

 すごく健全で、とても自然な展開。まるで教科書みたい。「かくあるべし」と嬉しく感じる反面、この肌触りのよい物語が、これまで描いてきた夢みたいな二人の世界を躊躇なく後にして、断固先に進んでいこうとすることを知った寂しさみたいなのを、僕は否定できないのです。ちょうど、茜に彼氏ができたと聞いた時の父親みたいに。


【おまけ】

・茜から大会の結果のline来なくて、ついに自分から送ったメッセージが「会いたい」だとか、これはもう比良の出来が悪いんじゃなくて、パーフェクトコミュばかり引く小太郎がチートキャラなだけ説

・大人からみると悪意を持って振舞ってるとしか思えない千夏も、案外「正直なのは常にいいこと」と思い込んでるだけの中学生なのかもしれないし、友人がつきあってる相手と知らずに好きになったのなら付き合ってると聞いたときに諦めもつくけれど、付き合ってると知ってて好きになった場合、もう告白して断られるしか諦めるタイミングないと感じてるのではないか、それにしたって「友達だから」の流れで手を握った状態で告白していい?って訊くのはどう考えてもずるい振る舞いで、常に正直に振る舞うポリシーが相手の気持ちや立場を顧みない行動の言い訳になってるところもあるんじゃないか、でも中学生だもんね

2017-05-07

「月がきれい」について雑感

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true tears』DVD7巻ふろくの西村純二監督のコメント、これ好きなんです。

「true tears」は、少しわかりにくい作りになっているかもしれない。シナリオ、コンテ、さらにラッシュフィルムの段階でも物語と感情の説明として必要であると判断され挿入されていた多くのシーン、台詞を編集段階で削除した。さらにいくつかのシーンは時系列をいじった。当然その方が、フィルムとしての完成度が上がると判断したからだが、もう一つ、このフィルムを観てくれる方への謎解きへの参加を期待したからでもある。


 謎とはもちろん登場人物達の感情の事である。思春期の恋愛、友情そして幾ばくかの哲学的共感と反発を含んだそんな彼らの心の中を一緒に探検してほしいと思ったからだ。しかし、ならば観てくれる方に物語を理解してもらうために、そんな場面や台詞の代わりとなるべき推理の寄る辺となるべきものが必要になる。それは画面の雰囲気であり、キャラの微妙な表情の変化であり、かすかな音であり、重層的に作り込まれた台詞であるはずだ。

 謎とはもちろん登場人物たちの感情の事。月がきれいにもそっくり流用できる内容だと思います。主人公小太郎とヒロイン茜の気持ち然り、それぞれを取り巻く人間関係然り。true tearsと比較してプロットがより単純化された(てると思う、まだ序盤だけど)分、よりエッセンシャルにこの謎について取り組む作品になっているように感じます。それにしても「謎とはもちろん登場人物達の感情のことである」なーんて言っちゃう西村監督。なんたる文化系! 文化系っていいよね・・・。

 じゃなかった、冒頭地味すぎるのと新海さんっぽい絵柄でなんとなーくスルーされてる気配のある『月がきれい』、じわじわ来てるっぽいので今から追いかけようかなって思ってる人はぜひ。いや、僕もちゃんと見出したの4話からなんですよ。

2017-05-05

アニメ『月がきれい』がすごい

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 true tears以来の当たりの予感がする恋愛ものですよ! おっさんはみんな見るべきです。敷居さんちで見たらおっさんが揃ってギャーとかグワーとかもうやめて過呼吸になるとか言い出して試聴中断したけど。こっそり家で見ようね。

 「中学三年の文芸少年が短距離陸上のクラスメイトを好きになる」という実際それ無理筋ちゃうんという設定。だけど、この男の子がちゃんと自分から距離を詰めていくんだよね。つたないながら的確に。そりゃこうでもなきゃ体育会の女子を文化系男子が射止めるのは難しいだろうなと思うから、その意味で説得力。まあ、果たしてこういう中学三年生の陰キャの男の子がいるのかどうかについては、もう、それこそファンタジーなのかもしれないけど。

 作品の魅力。上にも書いたけど、主人公がちゃんと意識して自分から動くこと。好きな文学の言葉や、よき助言者のサポートがあるにしても、これはとても立派。一言で、きちんと「主人公」してる。どこかの外国の人の言葉を借りれば、「自分の人生にイニシアチブを持っている」。とても気持ちいい。アニメにはこういう主人公、案外少ないんじゃないかと思う。

 そして、言うまでもなくヒロインがかわいい。すごく緊張しいだけれど、気心の知れた人にはけっこうぞんざいに振る舞う! これはリアリティですよ、ね。人見知りって設定はありがちだけど、いつでもどこでも小声で話すみたいなキャラは多いけど、こういう描写はやっぱり少ないと思う。だからこそ、同じ部活の男子にはぜんぜん物怖じせずに受け答えする彼女が、主人公とはいつまでももじもじもじもしロクに口もきけないって姿にキューンと来てもうたまりませんよ。そんな子が四話で素になって癇癪を弾けさせるんだからなおさらうわーもうたまりませんかわいい。あ、この文章書いてるの40前のおっさんです。すみません。

見よう。↓


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