もみじの赤、うつわの青

「民藝誕生」展をみに、大山崎山荘美術館へ。
入り口のトンネルをくぐると目に飛び込んできたのは、きれいに色づいた木々の葉。敷地内は運よく紅葉が見頃だった。民藝鑑賞の前、しばしの紅葉狩り。よく晴れた日、空色と葉の赤、黄のコントラストが美しくて見入ってしまった。
それから、いよいよ館内へ入って、展示品をひとつずつ。ここは建物自体も趣があって魅力的だから、二重に楽しめる。モネの睡蓮が観られる新館(安藤忠雄建築)もあるから、三重に楽しめるといえるかも。

並べられた展示品の中、特に惹かれたのは、藍色に近い深いブルーの李朝・呉須角水滴、ターコイズブルーの瀬戸・蝋抜梅花文行灯皿、グレイッシュブルーの伊万里・染付ソバ猪口。と、どれも青色のものばかり。そして、デザイン過多なものより、すっきりとした形に少しだけアクセントがあるものが気になる。
こうやって、数ある中から自分の引っかかるものが積み重なっていく感じ。きっと少しずつ時間をかけて、私のものになっていく。