『十二夜』感想・その2

 尾上菊之助、立役もいいんだこれが。


 それがなあ。もったいないなあ。
 私は今回、この人の資質に唸った。声よし、姿よし、踊りよし。さらには口跡もいい。これで女形に専念してくれたら、歌舞伎の未来は明るい。そこまで思う。


 ああ、真女形だったらなあ!


 しかし当人、まったくその気はないだろう。立役の芸域を広げることに興味ありそうだし。昨日もあれこれ書いたが、この人で観たい娘役、姫などいくつも思い浮かぶ。さらには、玉三郎の新派ものだって引き継げる可能性を感じる……と、いつまで書いても詮無いこと。
 新橋演舞場・六月大歌舞伎、『十二夜』。昨日から書いてますが、今日はザッとキャスト雑感をメモ羅列。

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