宮古島日記 お弁当


沖縄は全体的にお弁当がなかなかいい。やすいし、どこでも売ってる。値段も250円くらいから350円くらいで、トンカツや赤いソーセージ、肉団子、ほうれん草、ごぼうのキンピラ、玉子焼きや漬物なんかが海苔ご飯の上にいっぱい乗ってて、かなりの満足。さらにその海苔のしたには昆布や小魚の佃煮なんがさりげなく乗せてあったりして、とっても幸せな気分になる。
沖縄そば焼きそば弁当というのが伊良部島のJAのストアで売ってた。結構な量の焼きそばに豚肉もキャベツもにんじんもちゃんとはいっていて、ソースでしっかり味がついていている。関西人ならこれをおかずにご飯がたべれるやろうというのがなんと150円やった。ほかにもご飯と炒め物のおかずだけのお弁当なら200円くらいからあった。
ポークと卵の海苔巻きというのがある。ちょっと前まではストアにいけば、そこのおばあの手作りと思われるのんがならんでた。いまでもどの店でも売ってる定番なのだ。ポークというのは豚肉のソーセージの缶詰のことで、それを薄く切って、フライパンで焼いてある。そのポークと薄焼き卵をご飯ではさんで海苔で巻いたおにぎりなのだけど、これがなかなかおいしいねんな。
ちょうどハンバーグみたいに食べれるのもいい感じ。一口目からポークと卵と海苔とご飯がとってもいいハーモニー。でも、最後にポークと卵がなくなってしまうと、あと最後の一口、二口は海苔とご飯だけになってしまう。最後の一口とあきらめてがぶりとかぶりついた時にでてくるのがおかかなのだ。せっかくいままで美味しかったのに最後が海苔とご飯だけではさみしいだろうからおかかを挟んでおいてやろうというわけだろう。おばあの愛やねえと思った。
観光客相手のガイド本なんかにはりっぱな店の美味しそうな食べ物がいっぱい載ってるけど、値段も内地の観光客値段になってるし、なかなか僕らみたいな人がいけないけど、お弁当や安い食堂のご飯がその土地と土地の人の味をしみじみっと出してるなあと思う。