6月10日(日)「親鸞聖人の旧跡を訪ねて②・・・牛久大仏」

  梅雨の晴れ間の日曜日に、”チビよん”とともに、茨城県の牛久にある牛久大仏の拝観に行ってきた。平成5年に開眼された大仏なので、「旧跡」ではないが、親鸞聖人ゆかりの地にできた、浄土真宗の信心の対象である阿弥陀仏の仏像であり、旧跡と同一視できる。仏像は高さ100メートル(台座を含めると120メートル)もあり、ずっと以前にこちら方面のツーリングの際に遠望したことはあった。
 首都高湾岸線経由、常磐自動車道のつくばJCTまで行き、そこから圏央道に入って阿見東ICを降りてすぐということだし、どこからでも遠望できる大仏様だから道に迷うことはないので、のんびり朝の9時頃に家を出た。全体に交通量は少なく、途中、常磐道守谷SAで休憩し、1車線の圏央道を前の車のスピードに合わせて追い抜くことなく行っても、11時頃には阿見東ICに到着。ICを降りるとすぐのところにアウトレットがあり、ほとんどの車はそちらに向かうが、私はナビの指示どおり、やや広い農道のようなところを2回ほど曲がってから深い木立の並木道に入った。そこを抜けると公園墓地になっており、その先が大仏様の正門入口となっていた。2輪の駐車場を探すがそのようなものはなく、広々とした駐車場にスペースがいくつも空いていたので、適当なところに停める。大仏様の横側だ。

  小さな仲見世を抜けてから拝観券を購入し、正門を入ると、きれいに手入れされた生け垣の向こうに、大仏様が圧倒的な存在感をもって立っておられる。さらに歩くと發遣門と呼ばれる正式な入口があり、そこをくぐって入ったところから真っ正面の大仏様までは広く、長い参道となっている。数百メートルはある。ゆっくり歩いて行くのだが、途中で發遣門を振り返ると、2階の三尊像を祀った部屋の窓ガラスに大仏様のお顔が映り、とても趣がある。ということを事前にある方から教わってきていたので、その通りに振り返ってから写真を撮る(下記)。

  参道の途中には大きな鐘があり、家族連れが撞いていたので、私も真似て撞いてみる。参道の両側は一面のお花畑だ。大きな池もある。後で寄ることにし、とりあえず大仏様に到着し、指示どおりにさらにその裏側まで回ると、堂内への入口となっており、そこから大きなエレベーターに乗って大仏様の胸の部分(85メートルほど)まで上がる。縦長の窓ガラスの隙間から牛久の平野を越えて、筑波山や房総、東京方面まで見える。誰かが「スカイツリーが見えた」と叫んでいたので覗くと、かすかにだが望見できる。胎内仏(お骨でなく、法名等を収め、永代供養をしてもらう)が並んだ階や、写経が出来る階を経てまたエレベーターで地上に降りてきて、今度は園内の子供動物園に行く。小動物が飼われており、子供たちは直接触れ合うことが出来るが、私は園内の、猿回しが見られる会場へ。2匹の猿が器用に芸を披露するのを親子連れとともに楽しむ。
  その後は、池やお花畑の間を散歩。家族連れや中高年の夫婦などもみなゆっくりと楽しんでいる。この広大な空間がもたらす「やすらぎ」は、お浄土をイメージしているのかも知れない。私は、空腹を覚えてきたので、14時頃に退去し、仲見世でお土産を買ってから帰途へ。阿見東IC前のアウトレットで食事をする予定のところ、道を間違えて(というか、ナビが距離優先で指示を出した)、牛久阿見IC方面に向かってしまったために、そのまま圏央道に乗り、常磐道に移ってから、往きと同じ守谷SAに入り食事をするという、さえない結果となった。好天の日曜日にも関わらず渋滞もなく順調で、自宅には17時頃に帰着した。

総走行距離 290km