hamaji junichi

composer saxophonist

2017年の《変容の対象》12曲も本日福島諭さんの最終の確認の返事をもってfineを迎えた。

さて、考えてみるに今年は福島さん、飛谷謙介さん、僕のギタープロジェクト[gp]がよかった。諸々含めての個人的な見解ながら、ああいった発表形態とかはむしろ自分にとって望ましいと思った。

サックスに関して言えば日々のエチュードの更新をし、今年の後半はそれにある種の喜びを見出したりもした。恐ろしく単純、単調な反復だが、その時間は内省に深く干渉するものであり続ける。楽器の習得の地獄は言わずもがなだが、その地獄にも光明がささなければ救いも何もあったものではない。

去年はn-2bジャケット。今年はschottのライダースにスウェットパンツ、new balanceでめかしこみ光り輝く忍耐でもって街に出ていく。誰も見ていないとか、見ているとかは最早問題ではなく、自身の自己満に益々邁進し、今日もデニムあるいはチノパンのことで頭がいっぱいである。

ああ、もう今年もあと5分で終わりのようだ。

今年最後に聴いたのはslap stream 濱地潤一・福島諭のサックスとコンピュータのための室内楽シリーズの一曲。音源としては未発表である。文化庁のイベントの確か、六本木super deluxeが初演。macがフリーズしまくるのでオーディオファイルを削除しまくる作業中に確認のため聴いた。数年前に我々が思考していた痕跡を追体験したわけだ。