「お国のために」

その才能を国のために、日本の産業のために役立てようとかお考えになったりしないんですか。発想とか着眼点がすごく素晴らしいので、自分が楽しいだけじゃなくて、もうちょっと何か役に立っていただけないかなぁと思うのですが。
http://japan.cnet.com/interview/media/story/0,2000055959,20361282,00.htm

思わず「うげぇ(ろくでなしブルース風に)」とか言ってしまった。

枕に「〜のため」のつく行動には押しつけがましさと気味の悪さを感じてしかたがない。*1
「〜のために」という思いから出た行動が必ずしも「ためになる」とは限らない。むしろそういう動機は自分の行動を無条件に正当化しがちなため、視野狭窄を引き起こしたあげくに多大な害を招くことすらある。太平洋戦争中の「お国のために」から、育児における「あんたのために」まで、例には事欠かない。

*1:どういう気味悪さかというと、映画『ミザリー』を観た後の気分みたいな感じ。