Web2.0的社会に期待していること(1)

今日はいきなりこのブログの結論。

僕がWeb2.0的な世界に期待している最終形は、
インターネットを介して相互作用をすることが可能になった
世界中の何億もの人間の脳(思考)が創発を起こし、
新しい次元のなにものかが生まれること。

この5年間ほど、インターネットを体感して以来ずっと
その日がくると思い、考えている。
とてもSF的な話なのだが。

とりあえずネタの取っ掛かりという意味も込めて、
今日からしばらくはこの結論に至るまでの考えを述べていこうと思う。

その過程で、僕が興味を持っているミーム複雑系・カオス、自己組織化
といった概念、学問分野のことを改めて勉強していきたいと思う。

さしあたってまずは用語解説。

創発

部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、
部分が組織化することによって発生すること。
局所的な複数の相互作用がさらに相互作用しあうことで、
そうした局所的な相互作用や個別の要素の振る舞いを
大域的に規制するようなシステムが構成されること。
はてなダイアリーより



これは複雑系の用語。
脳神経の集合体から意識の萌芽が生まれるには、
この創発という現象が必要なように思う。

この創発という現象について、
もう少し僕の覚えていること、思うことを書いていこうと思う。

ブログを引っ越した。

理由は、はてなが好きだということもあるが、これまで使っていたところがアフィリエイとを全面的に認めていないようだから。

いまさらアフィリエイトもなかろう?という向きもあるだろう。
たしかにアフィリエイトでお金を稼ごうという風には、あまり期待していない。
それよりも、アフィリエイトを自分で使う環境を持つことに意味がある。
やっぱり実学に勝る勉強は無いと思っているのだ。


アフィリエイトにこだわるのは、これが現在現れつつある情報産業のインフラだから。
今、ネット社会では水道、電気、鉄道がすごい勢いで整備されつつある。
それを敷く役割には加担しなかったが、
それを使う側の人間にはなりたいと思っているのだ。


5年ほど前にドラッカーネクスト・ソサエティーを読んで以来、
今の大変革の時代で、新しい潮流に乗りたい、新しい世界を見たい、
とずっと考えてきた。

その中で、自分なりのキーワードの1つとしてずっと思ってているのが、
缶詰業者になりたいということだ。

どこかで読んだのだが、
産業革命は、蒸気機関がつくられたことが全てではない。
もっと大きなインパクトは、蒸気機関を利用して鉄道が生まれたことであり、
鉄道が普及することにより、人間の価値観・生活が変わり、
それまでになかった産業が数多く生まれたということだ。

缶詰は、それまでよりもより遠くへ食品を運ぶために発明された。
(うろ覚えですが。瓶詰めはたしかナポレオンあたりの軍隊の
遠征のために発明されたという話だったと思うけど、ここでいう缶詰はあくまで象徴的な意味で解釈してください。)


今まさに、Google、Yahoo、Amazon、MS、Appleといった巨大インフラ企業が
せっせとインフラを整備してくれている(ようにみている)。

これを使って、何ができるか。
それを考え続けて行きたいし、今年からは実験をしていきたい。

人間のする「用事」は限られている。
だが、その実現手段は無限にあるのだから。