えくすてぇ〜んしょーん

×「デュラララ!」
○「デュラララ!
二個だった罠。かかりましたね。(だれが?)
んなことはスルーして。
なんだか寝る間も惜しんで*1読みきってしまいましたよ、成田良悟さんの新作「デュラララ!!」。
デュラララ!!」、それは人々の歪んだな恋の物語。ちょっと違うか。
池袋に集う人達による非日常と日常のお話。ってとこか。
あえて、ジャンル名称を捏造するなら・・・「池袋奇譚」?
まあそれはさておき。
出来に関してはファンの色眼鏡を使えば「絶頂」、冷静に見ても「良作」のレッテルが貼れるくらいにすばらしいのです。ですが。
今回著者も後書きで覚悟完了している通り、「ここまで全開にとんがっていいのか?」ってな具合に尖りたちまくり、たった一冊で電撃文庫の底(業?)の深さを証明してくれています。
主役があれであることに加えて、開始五分での「見てはいけない物」イベントとその処理、歪みっぱなしの愛情模様の姉弟+ストーカー+αのエピソードもかなり尖ってます。
しかしそれ以上の尖りっぷりなのがp150〜p156の「電撃文庫の使用法」。これはもう蛮勇の域まで達してます。本当にこんなネタをよく許したな〜と。ちなみに、その辺りで出てくる人は電撃文庫の作家さんをもじった名前だったりします。*2それも含めての蛮勇です。
この尖りっぷりがツボにはまるかどうかで、好き嫌いがわかれるんだろうなぁ。自分としてはもうこれ以上ないくらいにこういう尖りっぷりが好きで好きで。
あう〜、続いてくれんかな〜。続刊希望。
追記
今回もデザインつーか装丁が絶妙でした。特に口絵のリバーシブル日常非日常の一コマが秀逸。
ヤスダスズヒトさんの絵が抜群の良さでありましたー。平和島静雄の目の危なさ加減が特に。

*1:昼寝を三時間ぐらいしてましたけど

*2:誰が誰だかは自分で考えましょう。ヒント:出てきてる本の名前