決まる

バイトの面接を受けたり、舞-HIMEに衝撃を受けたりするお薬43日目。 疲れている上に余りの衝撃を受けた為、脳の状態が一時的に狂って困った。 いまだにあれが30分で終わった事が信じられない・・・。
あっ、昨日の分に少し追加をいれてみた。 もうちょっとレパートリーが増えた方がいいんだけど、自分にはこれぐらいが限界かな。

 感想 鎌池和馬「とある魔術の禁書目録 2」

灰村キヨタカ電撃文庫・570円・ISBN:4840227012
内容を要約すると「殴りこみにいったら、あやうく忘れて帰るところだった」
1巻の事件の腐れ縁が原因でまた面倒ごとに巻き込まれ、またなんとなく解決するお話です。
しかし素晴らしいですね、バッサリ感が。
一巻のビリビリ娘をその世界の説明だけの為に出して、その後バッサリ切り取った手腕は伊達ではありません。 一応言いますが褒めてますよ? だってすごいじゃありませんか、「学園都市で七人しかいない特異能力者である」というすごい出自の持ち主を、その後に出番をまわす余裕が無かったからとはいえ、その場限りの一発キャラに仕立て上げるなんて思い切ったことはなかなかできるもんじゃありません。 あそこまで堂々と見開きカラーにそのキャラを持ってくるイラスト&編集の仕事もある意味狙ってやっていてすごかったですね。 念のためもう一度言いますが、褒めてますよ?
さてさて。
その豪腕は今回も健在でして、中盤くらいから結局主人公達はなにしにいったんだよな展開に陥っているにも関わらずなんとか話は続くのですが、それじゃあ目的いらんやんとばかりに、最初の出会いの時での行動や出自をおっぽりだしてざっくりとやっちゃうその姿勢には素直に脱帽です。 はっきり言って奈須きのこ氏辺りにこの出自のキャラを与えたらメインルート一本ぐらい作れると思うのですが、それ――「キャラクター性」?――をここまであっさり打っ棄る事が出来るのは間違いなく才能だと思います。 「捨てる技術」とでもいいましょうか。 鎌池和馬氏はこのまま大勢すれば、結構すごい作家になりそうだと思います。最後にもう一度念を押しますが褒めてますよ?