感想 『デュラララ!!×3』(isbn:4840235163)

成田良悟ヤスダスズヒト電撃文庫:650円+税>

 内容を要約すると「三すくみ決着。…決着?」
 さあ、動乱になるか! とおもったらまた見事にスルーされました。私が意気込む方向がおかしいのでしょうか。
 にしても、終わった後が妙に長尺だったような。私はまああれは許容できたからいいや、ですけれど。最後のチャットのシーンがなんだかうれしい、というのは変なんですけど、実際そういう気分になりました。誰が誰だかこっちはわかっているから感じるのかな、これは。ああ、みんないるんだ、という感覚でした。こういうシーンは本当に好きだ、私。
 さておき。
 今回は上に要約したように三すくみが一応の解決をする話です。紀田がいろいろがんばります。がんばれ青少年です。
 が、やはり好き者としては今回の裏のメインはセルティだろう、と思います。いや、このシリーズの主役は一応彼女ですが。今回も運び屋&つなぎ以外の立ち回りが無かったんで、やっぱり印象が薄くなるなぁ。杏里が「自分みたいなのがまともな生活なんて…」と思った次の瞬間にフツーに生活してたシーンとかはかなり良かったですけれど、もっと騒動の真ん中にいないと目立たないよなぁ。まあその辺はパパさんが臨也に忠告してたし、成田さんもわかって書いてたんだとは思いますが。
 でも、セルティ主軸ってどういう話になるのかなぁ。まともに相対できそうなのが……まあ今回いっぱい増えましたな、交機の人とか、パパの新婚相手とか。
って、いやいやそういうのじゃなくて、もって不可思議方面で相手がいないか、と。もう少し不思議方面が増えてもいいんじゃないか、ということですよ。人間相手でもいいちゃいいけど、不思議方面からアプローチしてくる相手も必要だな、と。
 そういう新キャラが次には出るんでしょうか? まあ楽しみにしときましょう。ああ、でも臨也が何かしらするってのも楽しそうだしなぁ。 どうなるかなぁ。