感想 鈴木央 『金剛番長 1』

金剛番長 1 (少年サンデーコミックス)

金剛番長 1 (少年サンデーコミックス)

 大体の内容。
 番長!
 見所。裏表紙の異常な煽り。

チビるか!? 惚れるか!?
 俺達に与えられた選択肢は二つしかないッ!!

 力強い虚言だと思う。これだけで買った甲斐がある。
 いやいや。
 何故今番長漫画? という連載開始時の世の惑いを、力強い漫画力で強引に彼方へと持っていく番長漫画の明日はどっちだ! ←何その煽り調
 やっぱりこの楽しさというのは、見せ/魅せ方の妙から来るんだろうなあ、というのは見て取れます。特に新番長*1が出るたびに、必ず一ページまるごとを使って全身像を描いて*2、その絵でどういうのかを端的に表している*3辺りの漫画力というのは、生半に真似できないけど、覚えるべき見せ方であるなあ、とかなんとか。
 でも楽しい楽しい。と思ったのは2巻になってからだけど。1巻では確かに楽しい系統だけど、まだブーストが掛かってないなあと思ってたので、2巻で楽しくなってきたのは僥倖というか。継続購入していこう。あまり長くならない気もするし。

*1:言っておいてなんだが凄い言葉だ

*2:2巻の卑怯番長まではそうしている。白薔薇番長までも。それ以降は連載追ってなかったのでまだ見てない。たくさん出てきた番長群のはどうなってたんだろう?

*3:たとえば居合番長なら後ろに花とか。背景色の黒の量とかも、意外にキャラの立ち位置とかをあらわしているのかも、とかなんとか