感想 CUTEG 『スイートマジックシンドローム 1』

スイート マジック シンドローム (1) (まんがタイムKRコミックス)

スイート マジック シンドローム (1) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「お菓子の国からこんにちわ」。お菓子の国って何? という疑問に対してこの漫画が答えてくれると思ったか? 甘ぇ! と言うくらいに、そういう設定があるのをどんどんと忘れてしまいそうになる漫画だったりしますが、でも、女の子が可愛らしく可愛いのはそれだけで七難隠すんですよ! という趣すらある。それが『スイートマジックシンドローム』なのです!
 きららオタっぽくきらら作品で喩えると、この漫画の近似値は『きんいろモザイク』でしょうか。基本的にお菓子の国もイギリスも外国である事には変わらない、というかきんモザはたまにアリスやカレンが外人キャラとしての側面を見せるから、ほぼそういうネタが出てこないスイマジよりまだそういう側面が強いくらいです。むしろ、そういう側面を強くしないのがこの漫画を分かりやすくしているのだろうなあ、という理解も出来たり。実際、文化摩擦みたいな話されても、あるいはお菓子の国とか言われても、ほぼピンと来ないわけで、それを固持しなかったのは上手いと思います。でも、プリンの帰還が出来ないネタはちゃんとした方がいいとは思うんですけどね! そこ、この漫画の根幹なわけだし、ストーリー面と言うものとしては、ねえ。でも、可愛いからいいのかもなあ。先に書いたように、可愛いは七難隠すっていいますもんね!
 さておき。
 可愛いキャラが可愛い絵柄で可愛いする漫画としてのこの漫画は基本的に可愛いで進みます。甘子もプリンもショコラもクレームもジンジャーもワッフルも可愛いですが、個人的にはキャラメルさんが男装の麗人キャラというのもあって大変好みです。あれで女性らしくすればロングヘアーで可愛いですが、やっぱりスレンダーでしなやかな体躯は男装が似合うなあ、と。自分でもその辺を理解して男装しているキャラメルさんマジ隙が無い。自分の可愛いを理解しているキャラは強いですよ。ついでに可愛い女の子も好きと言うのあいまって、キマシ塔が建立されます。そのせいでワッフルさんとかがヤンデレりそうな雰囲気もありますが、でも自分の好きをまい進するキャラメルさんはふつくしい…。そんなキャラ萌えで見たら味わいのある漫画かもしれません。ストーリー面よりキャラ萌えだろうが…ッ!!って向き用なのかもなあ。実際、キャラ増えて萌え萌え度が上がってから結構好きな漫画に格上げしてきたし。
 とかなんとか。