信金と劣後ローン

日経新聞11日の夕刊のトップ記事。
信金中金が2200億円を増資 資本注入に備え : J-CASTニュース
地方の中小企業の倒産増加などに備えて、全国の信金から劣後ローンとして借り入れるそうです。トップ記事でありながらさっぱり理解できなかったのでお勉強。

信金中央金庫
全国各地にある信金の上部組織。経営悪化した信金を資本注入などで支援する。
劣後ローン
一般の債権よりも支払い順位が劣るローン。融資先が破綻した際に、負債の支払い後残った資産があれば、債務が弁済される。リスクが高いために金利も高い。株式と似たような性質を持つ。自己資本と見なされる。Wikipedia:劣後ローン
融資(loan)と増資(capital increase)
融資は借金だから返さなきゃならない。増資で得た資金は自己資本、つまり会社のお金になり「返済」という発想がない。参考:http://allabout.co.jp/career/economyabc/closeup/CU20050131A/index.htm

つまり「資本注入に備え」っていうのは信金中金がそのうちつぶれそうになった全国の信金を助けなきゃいけないから自己資本を積み増しましょうというお話。劣後ローンなら自己資本と見なせるから経営の健全性を確保しつつ自己資本を増やせる。

要はこんな感じ?


それにしても劣後ローンは金利が高いとは言え「返さなくていいお金」だなんてなんとも都合の良い…満期はないのかな?