中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

桜祭り2日目

 日曜日、上海は雨。本日は上海高島屋の桜祭りの PA業務2日目である。気温は昨日と比べてイキナリ 10度も下がって、たった 12度しか無い寒〜い 1日だった。いやぁ…昨日暑くてシニソーだったので今日は薄着で来てしまって大失敗! まさかこんなに寒くなるとはねぇ(驚)
 しかも今日は生憎の雨(泣)でも昨夜帰り際に雨対策としてシッカリ養生して帰って大正解だった。どうやら昨夜土砂降りとなったらしく、午前8時半過ぎに到着した時には、既に周りは嵐にあった後の様で、軽食を展開しているエリアのテントが倒れていたりしてびっくり。ココは結構な高層ビルの横なのでビル風が吹くのだ。
 そんな訳で、どうも物业(管理会社)が電源の大元から北広場のイベントエリアの配線を外してしまったらしく、午前11時くらいまで電気が来なくて困った。中国ではこういう事が非常に頻繁に発生するから困りモノだ。電気が来なきゃ何もできないっつーの。
 とは言え正午12時には本番が始まってしまうのでヒタスラ準備である。まずはテント周りの雨対策から。以前別現場で、横風に乗った霧雨にヤられて Macを壊してしまったので、今回テント側面に業務用巨大ゴミ袋をマトリックス状に繋いでガムテープでしっかり貼り付けた。午前 9時の時点では雨は小康状態にあったので一瞬「このまま止んでくれるかな?」と期待したのだが、やはり念には念を…という事で(電気も来てない事だし)しっかり雨対策に時間をかけた。しかしコレが功を奏するんだなぁ。さすがワタクシ!(笑) ちょうど正午頃に激しい雨がやって来て大変だった。風も強いので横からビュービュー入って来たが、我々のPA卓周りはビニール袋で養生してあるので中は快適極まりない。う〜む素敵っす。
 そして最初の演目から恙無く進む。

 音楽のみならず、茶藝のコーナーやらダンスやら二胡やらハワイアンやらバレエやら南米音楽やら果てはオペラ!?までもがあって中々バラエティに富んだステージだった。さすがタカさん。素晴らしいラインナップ!


 しかしオペレーションが複雑な演目の写真はPA業務が忙しくて撮れなかったのが残念。。。結構良かったのに。


 今回は某ローカル新聞社とのコラボだったらしく、100%タカさんが準備したコンテンツでは無かったのだが、でも PAは全てワタクシ一人で行うので、久々に『中国的』なトンデモ Happenを体感した2日間でもあった。途中に挟まる神経衰弱的な!?臨機応変に対応しなければならないスゴい演目に冷や汗をかきつつ、良い勉強になった。「え?何それを本番直前の今言うの?」的な…ね(笑)『the これぞ中国のイベント!』って感じで寧ろ面白かったかな。
 でも中国に暮らして中国で仕事している以上、彼らのやり方というか、中国人出演者側の主張が一番大事だと思うので、今後も精進(いや精退?的な部分も有るけど?)しようと思う。やっぱホント『郷にいれば郷に従え』じゃないかな? こちらに居る以上、あくまで『こちらがスタンダード』なのですよ。つべこべ言わずに形だけじゃなくて『良い部分』を本気でリスペクトする事が大事だと思う。そりゃココは日本じゃないんだから、やりにくくて当然! 彼らのやりかたを認識しつつ『我々らしさ』を(出しゃばらずに少しだけ)加える事が最も大事な気がする。10年以上居てやっと最近ようやく判ってきたかな。(未だに口じゃ上手く説明できないけど)
 ただ、最後の新聞社のコンテンツである『子供ドラム発表会?』は参った。大元のエレドラの音がエレドラ本体の内蔵エフェクターでコンプをかけまくっていて、既に歪んで音が完全に潰れてしまっているのに、ワタクシがそれを指摘しても「没什么问题(問題ないよ)」と返してくるからビックリ。いや、聴いてる人は PAのミスで(ゲインコントロールを失敗して)音が歪んでるんだと思うんだっつーの! まーったくもぅ。こういうのはコッチが恥かくから困る(苦笑)
 何はともあれ大きな事故なく2日間の全ての演目が無事終了。バラしの直前に今回の我々の日中韓混合チームで記念撮影。手伝ってくれた皆んなありがとう!

 怒涛の撤収作業の後、こーんなクソ寒い日に薄着で丸一日外で仕事していて完全に体が冷え切ってしまったので、トラックを待つ間に噂のコメダコーヒーにて一休み。

 ホットドッグが無茶苦茶美味しかった〜!
 小雨が降る中トラスが降りる。これを見ると「あ〜今日も無事にイベントが終わったんだなぁ」なんて実感する。


 昨日今日とご来場の皆様、本当に有難うございました!毎回反省点はありますが、今後も日本人技術者の意地を見せるべくアチコチで頑張りますので宜しくです(笑)
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