富士山に登ってきました

先週末まで関東周辺に用事があったため、行ってきました。
北海道と比較にならないくらい暑くてしんどかったです。
で、タイミングが一日だけ(8/3(金))空いたので、以前から行ってみたかった


富 士 山


へ登ってきました。


ただ、なにぶん登山なんてしてないし、まずほとんど運動してねえ!
という状態でどこまで行けるのか試してみたかったのと
年齢の壁がそろそろ来そうだなあと思って今やってみることにしたわけです。


ちなみに富士山には登山ルートが4つ(プリンスルートは含めず)あって、
その選択が重要になります。



<富士山の登山ルート> ※富士登山オフィシャルサイト(www.fujisan-climb.jp)から引用、一部抜粋

各ルートの比較 吉田ルート 須走ルート 御殿場ルート 富士宮ルート
登山口の標高 2,305m 1,970m 1,440m 2,380m
登山時間(約) 6時間 6時間 7時間 5時間
下山時間(約) 4時間 3時間 3時間 3時間
登山距離(約) 6.8km 6.9km 10.5km 4.3km
下山距離(約) -km 6.2km 8.4km 4.3km
山小屋/売店 19 13 5 9
イカー規制 あり あり なし あり
登山者数(H29夏) 172,657 23,475 18,411 70,319


一番短いのは富士宮ルートのようです。
でもレンタカー利用なので、マイカー規制は重要だよな…と思った結果、
今回は 御殿場ルート を選択しました。


ただまあ、初登山かつ日帰りという状況だったので正直山頂まで行けないだろうな…と考えてました。
その程度の意識でレンタカーを登山の前日の夜に借りて、深夜12時すぎに登山口に到着しました。


以下、登山スケジュールです。

時間 場所 備考
04:30 御殿場口駐車場 起床、登山準備開始
05:00 御殿場口新五合目(1,440m) 夜明けとともに出発。ご来光もよく見える
05:10 大石茶屋 ここから数時間、山小屋がないことが今後響いてくる
06:04 次郎坊 ここまでは順調
06:23 標高2,000m地点 まだ飲み物もあり、小休止しつつ登りつづける
08:19 新六合目(2,590m) 飲み物がつきかける。そして日影がなくて汗だく状態に
09:38 六合目(2,830m) 一旦雲の中に入ったため、少しマシに。でも山小屋がないため、飲み物の補給もできず
10:28 標高3,000m地点 このころには飲み物がつきて、汗が止まり、脱水症状寸前に。一気にペースを落とす
10:37 七合目(3,030m) ここまでに朝登山してきた人の最後尾に。ファミリーにも抜かれるレベルで体力限界
10:46 七号四勺(3,050m) やっと山小屋に到着。水分補給をしまくる
11:11 七号四勺(3,050m) 登山再開
11:50 七号九勺(3,290m) 山頂手前最後の山小屋に到着。トイレ休憩を行う
12:00 七号九勺(3,290m) 登山再開。このあたりで日没までの時間のために引き返す人多数、またもや最後尾に
12:18 八合目(3,400m) 休憩後で少しだけペースが戻るころ。ここからがまだ長い
13:47 御殿場口山頂 なんとか山頂につく。やっぱ水分補給って大事。ちなみに自分の後ろには誰もおらず


ということで休憩含んで8時間47分で山頂につきました。
次郎坊〜七合目間は標準登山時間を下回ったものの、初登山ながら他のポイントは標準時間どおりに通過でき、
一応目標にしてた14時以内には到着できました。(14時を過ぎそうならそのまま下山する予定でした)
ただまあ、このスピードでもたいていの登山者には抜かれて、後ろを振り返ると誰もいない…という状態。
気にせず自分のペースで登山したけれど。
この中で一番きつかった区間は六合目〜七合目あたりで、水筒が空っぽになってのどが渇いたのに何も対処ができなかったころ。
あと長袖長ズボンだったこともあって暑くて汗が止まらなくなったのも原因でした。
水分補給は重要です。。。


休憩後、体力が回復できたので剣ヶ峰やら郵便局に行って登頂記念はがきを出したりして、1時間ほど周ったあと下山を開始しました。
ただし、売店が閉店していたので、下山途中で食事等の休憩することに。

時間 場所 備考
14:45 御殿場口山頂 下山開始
15:22 八合目(3,400m) 先行しているグループが早すぎてついていけず、またもや一人に
15:35 七号九勺(3,290m) 山小屋に到着。遅い昼食をとる。足の震えが出てきて止まらなくなってくる
15:52 七号九勺(3,290m) 下山再開
16:22 七号四勺(3,050m) 足の震えでスピードダウン。まっすぐ歩くのをやめて横向きに歩くことに
16:28 大砂走り入り口 ここからが本番。そのままの勢いで下山できるようになる
16:44 下り六号 ここからさらに加速する
17:14 次郎坊 完全に雲の中に入り、周りの状況が見えなくなる。水蒸気のせいで全身濡れてくる
17:33 大石茶屋 ああ、かき氷食いたい…と思いながら通過
17:39 御殿場口新五合目(1,440m) なんとか日没前に下山


ということで下山時間は休憩含んで2時間54分でした。
これでもほぼ標準に近いということは大砂走りはほんとに走るようなスピードが標準スピードなんだなと感じた。
下山時間的に気温が一気に下がる時間ではあったものの、長袖長ズボンだったために寒さを感じなかったのはよかったかと。
ただ砂が体の全体に付着したため、目が、のどが痛くなったりという弊害も。


でもなんとか無事、日没前に下山できました。
レンタカーの返却時間が20時だったので、少し休憩したら出発して関東方面に戻りましたとさ。


とまあ、富士山初登山で日帰りの御殿場ルート登山をしたわけですが、時間的にはかなりギリギリだったので
日帰り登山だとなかなか厳しいなと感じました。あんまりおすすめはできません。。。


<いいところ>
・登山者が少ないため、自分のペースで登ることができる。
・傾斜がゆるやかで登山としては難しくない。
・樹木がなく、火山の雄大な風景が楽しめる。
・次の目標物やルートが遠目で確認でき、地図と組み合わせれば、だいたいの到着時間が予測できる。


<きびしいところ>
・登山者が少ないため、何かあったときが不安。
・登山口から山頂までの距離が長く、ポイント間の距離も長い。
・山小屋がとても少なく、1つ目の山小屋まで数時間かかる。(もちろんそこまでトイレもない)
・樹木や太陽を遮るものがないため、雲がないと日光をもろに受ける。(特に朝)
悪天候時は逃げ場がほとんどない。
・東側の登山道のため、夕方になると暗くなりやすい。雲がかかると日没前でもライトが必要。



自己責任でやって、上記の時間は参考程度に考えてください。
体力に自信がある人ならいいけど、個人的にはもう少し運動しておけば…と思いました。
でも景色が雄大で、人の少ない登山道でゆっくり楽しめたので1泊ならちょうどよさそうかと。


次は…うーん、ないかな。