久しぶりに読後感想なぞ…。
最初に読んだのは、大学1年の時だから、もう20年以上前なのね。
<改>が出てすぐ買ってあったんだけど完全に塩漬けになってる所を発掘し読んでみた…。
おもしれえ。
20年前は単に機械に捨てられた零を哀れと思ったけど、
今回読んで、これは子別れの儀式のような気がした。
さんざん教え込んだ機体が、もう親である零を必要としない。
自分の行動を制限するものを排除する。
親殺しの物語。
最も非人間的な機械の物語がとても人間的な物語なんだなぁ。
「妖精を見るには
妖精の目がいる」
このエピグラフを当時、大学の卒業アルバム(写真の下の15文字)に
戴いた。
もう一度、初心に還ろう。
そんな気分になったのでした。