ソーシャルブックマークは所詮ツール、使う人次第


昨日話題になった
■Webページの裏世界を作るソーシャル・ブックマークを覗いてみよう / デジタルARENA
について、はてなブックマークエントリ(はてなブックマーク - Webページの裏世界を作るソーシャル・ブックマークを覗いてみよう / デジタルARENA)から、はてなダイアリーでこの記事について触れられた記事をつらつらと読んだのですが、その中で面白かった視点があったので引用。

「裏」という言葉にはネガティブでない使い方もたくさんあります。

思わず裏の持つ悪い方のイメージばかり考えてしまいましたが、確かにそうですね。

まぁ、「裏世界」となってしまうと、ポジティブな意味はないんですが。

よく、2ちゃんねるも「裏世界」的にたとえられることがありますが、2chはてブでは決定的に違う点がひとつあります。

それは「はてブはそれ以外のwebサイトが無ければ存在できない」という点。

はてブはてブ以外のサイトに完全に依存しているのです。

これは、現状はてなブックマークというシステムが、他のエントリーを評価するためだけにある事によります。うあ、きもちわる。

はてブエントリ自体をブックマークできちゃったりもしますが、はてなブックマークが何らかのサイトを評価するためのページ(はてなブックマークエントリ)になっているのは事実。その通り。

しかし、なんでそこで「きもちわる」になるかなぁ(笑)


はてブで行われている行為は、「おこがましくも他人様の作ったエントリーに対して、『タグ』という名のレッテルを遠慮なく貼り付け、『コメント』という名の50文字足らずの捨て台詞を吐いている」と表現することも出来ます。しかも頼まれたわけでもないのに。このことは頭の片隅に置いといたほうがいい。本気でそう思う。

悪意を持った人々が利用するという視点で表現するとそのようになるんだと思います。

そこを別の言い方で言い換えれば
「さまざまな人々が作ったエントリーに対して、『タグ』というメタ情報をお互いに付け合うことで他の記事との関連性を持たせ、『コメント』といういろんな視点からの意見を出し合う」
と表現することも出来る訳です。

包丁は人を刺し殺せるから悪いものだ、というのは、包丁をある側面から見ているだけで、料理をするために必要な道具という本来の面を無視しているにすぎません。


包丁がその使いようによっては人を殺す道具となりうるように、ソーシャルブックマークも使いようによっては人を攻撃する道具となりうる。そういうことだと思います。



はてなブックマークは、対象となるサイトがないと存在しえないモノというのは、ソーシャルブックマークをよく表していると思います。表と裏、というよりかは、主従、主(対象となるサイト)と従(ソーシャルブックマーク)という関係なんでしょうね。

そこで行われるブックマークという行為が、匿名性を盾とした誹謗(実際は匿名ではないのですが)や多人数の数による暴力ばかりが目立つようになると一般の人から「裏世界」などと称されるようになるのでしょう。


引用元のcomnnocomさんも最後に述べていましたが

いつの日か「このエントリーの価値は、はてなブックマークによって裏打ちされている」なーんて偉い人が言っちゃうようになると面白いと思う。理想論ですけど。

そのためには最近少し話題になってた、検索精度・検索機能の強化とか、過去にタグ付けされた膨大なエントリーの有効活用が必要なんでしょうね。


こういう機能的な面ももちろん重要なのですが、それ以前にはてなブックマークを使っているブックマーカー達が、はてなブックマークを誹謗中傷のための道具として使っているだけなのではないか?と自問自答することが一番大事なのではないかと思います。

誹謗中傷がなくならないようであれば、コメント欄がなくなる、なんてこともあるんじゃないかと。そうなってから後悔しても遅い訳で。