海外での「iTunes Store」に関する発表はどこまで日本に反映されるのだろう

Apple、『iTunes Store』で販売する楽曲から DRM 制限の全面撤廃へ - japan.internet.com E-コマース」を読んで。

昨日おこなわれたMacworld Conference and ExpoでのAppleの基調講演は、ひさびさにSteve jobsの発表では無かったのだけれども、それでもiLife '09、iWork '09の発表、MacBook Pro 17インチ液晶モデルの新型(アルミボディ)リリースと発表があり、そしてiTunes Storeで行われている音楽配信サービスについての発表もありました。

Apple の国際マーケティング担当シニア バイスプレジデントを務める Phil Schiller 氏は6日、基調講演の中で同日より iTunes Store で販売する楽曲1000万曲中800万曲から DRM 制限を外すと発表した。残る200万曲については、第1四半期中にも DRM 制限が外れるという。

また Schiller 氏は、iTunes Store で扱う楽曲が新たな価格設定に移行することも発表した。具体的には、今までの1曲99セントから、1曲あたり69セント/99セント/1ドル29セントに分かれる。Apple の発表によれば、4月から新たな価格体系に移行するという。

http://japan.internet.com/ecnews/20090107/12.html

まあ、改めて言うまでもなくこれは米国での話。iTunes Music Storeの開始が他諸国より数年遅れでやっとこさスタートした、音楽配信後進国、日本ではいったいどこまでこの発表の内容に追従できるのか、あまり期待せずに期待しておきます。(日本語がおかしいw)



いい機会なので、日本のiTunes StoreにおけるDRM制限がない楽曲がどれくらいかをちょろっと見てみるとトップ100ソングの中に9曲でした。

そうそう、世界に先駆けて、日本のiTunes Storeの楽曲価格は150円と200円の二段階制となってまして(途中、DRM制限無しの曲の値段が数十円プラスで提供され、その後値下げされ、という経緯はあった)、この二段階制の価格、日本におけるiTunes Music Storeの開始時には「ほとんどが150円で提供されるはず」という触れ込みだったにも関わらず、あっという間に200円で占拠されてしまうという状態になってしまったのは、昔からiTunes Storeを利用している方々ならご存知のはず。

一応、150円楽曲の数も数えてみましたが、トップ100ソング内の150円楽曲の数は、13曲でした。13/100だから単純に13%。


今回発表の三段階制価格は古い楽曲の値段を下げる、音楽レーベル側に値段を決定させる、という意味合いがあるようですが、実際にフタを開けてみたらどうなるかは、今後の発表待ちです。



他にも、iPhone 3GからiTunes Storeを利用して楽曲を購入するのは、今まではWi-fiでしかできなかったのが3G回線でも可能になる、という発表もあったのですが・・・

米アップルは、iPhone 3GからiTunes Storeにアクセスして楽曲を購入する際のネットワークについて、従来の無線LAN経由に加えて3Gネットワーク経由でも購入できるようにしたと発表した。ただし、現在のところ、日本市場は対象外と案内されている。

 iPhone 3Gでは、端末からiTunes Storeにアクセスすることで、同サービスで提供されている楽曲を直接購入できる。従来は無線LANに接続している場合のみ楽曲をダウンロードできたが、対応する国では3Gネットワークでもダウンロードが可能になった。

 同社はまた、iTunes Storeで販売しているすべての楽曲をDRMフリーにすることも発表しているが、こちらの発表内容も、現在のところは日本市場は対象外となっている。

 アップル広報部では、「国によって対応が異なり、今回の発表内容について日本市場は対象外」としており、3Gネットワークへの対応時期についても未定としている。

アップルのiPhone、楽曲購入が3Gネットワークに対応

、とまあ。そういうことです。



日本市場はどこまでも音楽配信後進国だよなあ・・・とほほ。